花の足音

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空飛ぶクマが欲しいんだ Ⅲ

2019/01/30(Wed) 00:00





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夢の中の待ち合わせは すれ違いが多い
どんな事を考えながら眠ったらいいのか
少しのことでも 哀しい夢を見てしまったりするから・・・

でも 梢の網に囚われたお月さまを観たりすると
不意に 言葉に出来ない疑問符が襲ってきたりする




Willie Nelson - Always On My Mind




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一匹のクマくんがいる・・・

一匹のクマくんの中に 大勢のクマくんがいる
大勢のクマくんは それぞれに違う顔をしている
大勢のクマくんは 夢の中のひとつの町になる
ひとつの町は とても近いうつつへと重なって大きな世界になる
大きな世界は空と繋がって もっともっと大きくなる
クマくんは すべての空間に存在すると言った
月の中にも陽の中にも 花が映るようにクマくんがいる

ねっ やっぱり一即一切は三千世界に繋がるんだ♪




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雪雲が煙のように流れてくると 手足が痺れた
今日はどんな朝が来るだろう・・・なんて少し不安になる
そうして毎朝ドキドキする
やさしい夢が見れた時は いいことがあるような気がするから





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素敵な朝焼けには 心がときめくでしょう?
だから 愛を紡ぎながら眠りたい
夜毎に夢の種を蒔くの 明日もお花が咲くように・・・




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目が覚めると空飛ぶクマくんが
枕元でおはようと笑った

えぇっ? ボクはてっきり鳥系かと思ってたぁw
おじさんたら じゃぁ何故アヒルの羽根だったんだ?

初めまして キミは蜜蜂クマくん?
お花は好き? 蜜が好き?
ねぇねぇ どうやって此処まで来れたの?
ボクの友だち知ってる?

えっ? クマくんが届けてくれたの?




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大変だ! キミにお花をあげなくちゃね
冬の間は 少ししかないんだけど
大丈夫かなぁ・・・




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キミがお腹を空かせないように
ボクも頑張るよ
だから ゆっくり食べてね
少しずつ食べてね





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色々なクマくんたちが 色々な生き方をしていた
あの町は とても楽しかった
すべてがアンティークで すべてに個の愛された歴史があり
それは古びる事は無く かえって新鮮で暖かかった




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あれから クマくんからの連絡は無い
それにしても あんなに分かりやすい処で
待ち合わせしたって言うのに・・・




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今頃はきっと クマくんの事だから 
暖かい陽だまりを探してお昼寝しているのに違いない



やれやれ・・・









那須テディ―ベアミュージアムにて撮影
(となりのトトロ展示含む)
三日間 夢のお話にお付き合い下さりありがとうございました ^^





まり
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空飛ぶクマが欲しいんだ Ⅱ

2019/01/28(Mon) 19:32






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おじさーん! アヒルさんの羽根を貰って来ましたよ
きらきら輝いていた羽根です

おぉっ 良く分かったね
これこれこれなんだ お陽さまの匂いがする温かい羽根だね
さぁさ じゃぁ仕上げに取り掛かるとしよう
もう暫く時間が掛かるよ
この町は初めてかい?それなら見物をしてくるといい

はーい じゃあまた後で







My Woman, My Woman, My Wife ~ Marty Robbins






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あっ ファッションショーだ
可愛い子がいっぱいいるね




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こっちにはお寿司屋さんがあるよ
そう言えば お腹空いたな・・・
ちょっと食べていこうかな


へい らっしゃい!





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クマくんの国でも お寿司があるんだね

坊や 旨いかい?

はい 美味しいです
でも何だか ボクが握ったお寿司に似てるなぁ・・・






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坊やはひとりで来たのかい?

はい 友だちと待ち合わせをしたのだけど・・・

友だちとは会えたのかい?

それがまだ・・・すれ違っちゃったみたいで・・・
待ち合わせ場所がいけなかったのかなぁ

それなら この先で結婚式があるから行ってみるといい
町の人たちが沢山集まるから そこに居るかも知れないよ





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さっき聞いた教会はここだね
お式が始まってる
わぁ・・・クマの牧師さんはやさしそうだな




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あっ花嫁さんだ 可愛いね♪
クマくんと一緒に観たかったなぁ・・・
幸せへの門出だね


ボクは最近 この門出って
人生の中で 何度も何度もあるって知ったよ
思い立ったら それがiいつでも吉日さ




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あれ 花嫁さんのご両親だね
お父さんたら ぽろぽろ泣いて・・・

ダメだよダメだよ 貰い泣きしちゃうじゃないか・・・



お幸せにね・・・





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あぁ・・・また降りだしちゃったな
寒いや・・・


それにしても クマくんは何処で待ってるんだろう?





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はい! 皆さん笑って~いいかい?

あっ!蛇腹カメラだ 
珍しいな 初めて観たよ
どうやって撮るんだろう?

そこの坊や 入るのかい?
入るんなら早くしてくれよ

えっ? いいえボクは・・・




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おぉ―いそこの君 僕らと一緒に撮ろうよ!

いえいえ ボクは
これは何の記念写真ですか?

今日の記念写真さ!

今日の?

そうさ 今日と言う日のさ!





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ボクは 一番端っこで小さくピースをした





つづく






まり
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空飛ぶクマが欲しいんだ Ⅰ

2019/01/27(Sun) 23:26





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おや いらっしゃい
坊やはどんなクマをお探しかな?

空飛ぶクマが欲しいんだけど・・・

うーむ 空ねぇ・・・
そりゃぁ 作らなくちゃならないねぇ
でも 材料があったかなぁ・・・
アヒルが分けてくれる 光る羽根がいるんだよ





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何分 ミシンも古いから
少し時間が掛かってしまうけど
それでいいなら・・・
あぁ・・・でも羽根が手に入らない事にはねぇ
どうしたもんだろう・・・

おじさん じゃぁ羽根はボクが探して来るよ

おぉっ そうしてくれると有り難い
町の人に訊けばひとりぐらい 
アヒルの居場所を知っている人がいるだろう






Earl Scruggs And Friends - Foggy Mountain Breakdown








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えっ?アヒル? 知らないなぁ
この辺りじゃ見かけないね
ところで君 どうしてそんなに毛が薄いんだい?
それじゃぁ風邪ひいちゃうだろう?





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あら あなた何だか変わってるわね
どこがって・・・毛が何となく・・・
アヒルを探してるの?
ううん 知らない 見たこと無いわ





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ねぇ・・・ほらほら見てあの子

あら 何でしょ可笑しな子ね

あんな長いシッポがあるなんて・・・変ねぇ
何なのかしら 此処がクマの町だって知っているのかしら





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ちょっとそこの坊や 何処から来たんだい?
見掛けない顔だけど よくこの町に入れたね

友だちがいるんです

友だちって言ったって お前はクマじゃないだろう?

別にクマじゃなくたって友だちにはなれますよ

お前みたいに貧相な毛並みのチビ助が
クマと友だちだって言うのかい?嘘をお言い

おばさん 意地悪な人だね
ボクは ただアヒルの居場所を探してるだけなのに・・・

人聞きの悪い事を言うのはおよし
アヒルなら町はずれの池に居た筈だよ
でも池は凍っているしとても寒いから
そんな薄い毛では凍死してしまうよ
このショールを巻いておゆき
ほら あたしは別に意地悪な人なんかじゃないからね

うわぁ・・・あったかい
おばさん ありがとう・・・





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さむっ! ほんとに今日は寒いなぁ・・・
でも青空だよ きれいだね





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池には氷が張ってるね
あの上 歩けるかしら?
あっ! 木の葉が滑るように歩いてる
面白いね枯葉のダンスだ





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こんにちはアヒルさん
羽根を分けて頂けませんか
光る羽根が欲しいんだけど

光る羽根?そんなものは無いよ
普通の羽根ならたくさんあるけどね
それでよければあげるよ




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あれ?でも光ってるよ
お陽さまを含んで きらきら輝いてる
アヒルさん これ頂きます
ありがとう





つづく







まり
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旅する絵本 Ⅱ

2018/06/30(Sat) 09:35





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遠いあの日 旅する絵本からお土産に貰った月の欠片で出来た栞を 

考えあぐねた末に どの本にも挟まずにいた子猫は

大人になっても挟まないまま 引き出しの奥深くに仕舞ってありました









Michel Pépé - Le Berceau de la Vie









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それでも 相変わらず時々本を読みに出掛けていましたが

ある日 始まりの本が数冊消えている事を知りました

司書のお姉さんに尋ねても 知らないと言うばかりです






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始まりの本が消えてしまったと言う事は

物語の続きがもう無いのだと 何処かで気付いていても

新刊が出る度に 本を読みに出掛けていたのです






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その頃猫は よくひとりで月を眺めていました

本棚から見つけた李白の月下獨酌など詠みながら

行方の知れないクマくんを探し疲れて 途方に暮れていたのです








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ある時 ふっとあの栞のことを想い出し

クマくんが戻って来る夢を描いた頁に 挟んでみようと決めました

猫は大人になってもずっと 一回しか効かない魔法を信じていたのです







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数日が過ぎた ある夜のことでした

夢の中で 旅先から戻って来た絵本が

近くの町で クマくんを見かけたと教えてくれました

その町を訪ねてみると クマくんは元気そうに働いていました






やっぱり 魔法の栞だったのです








旅する絵本は この頃あまり戻って来なくなりました

何処かの町で とても必要とされているのかも知れません








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猫は 見つかったクマくんが

かくれんぼをしながら ずっと傍に居てくれたことを知りました

月を ずっとひとりで眺めていたと想っていたのに

いつも岩陰から 一緒に眺めていたのです







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今は遠く離れた町にいても 猫とクマくんは同じ空を一緒に眺めています

猫が 心からそう信じる事が出来たのは

クマくんが 山のように使ってくれた大切な時間のお陰です







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それから 絵本がお土産に買って来てくれた

月の欠片で出来た 魔法の栞のお陰です






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猫は 時々本棚の埃を祓いお掃除します

人を傷つける言葉の綴られた本などを片づけ

温かい言葉の綴られた本や 元気が出て来る本などを並べ

絵本が戻って来た時の場所を 一冊分空けて待っています







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もしも 絵本が修復が出来ないほど傷んで戻って来たら

お花の下に 埋めてあげたいと想いながら・・・









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2014-01-14 に「旅する絵本 」を描きました
あれから もう彼是四年以上の月日が過ぎました
これまでの長い道程を 月夜に振り返っていました
過ぎ去れば 想い出はいつも温かく包んでくれるものだと・・・
これからも 出来るだけ温かい言葉を選んで
心の中を綴ってゆけたら と想っています




月と陽と 同じお空を眺めていて下さる方に 感謝を込めて・・・











まり
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虹色の針

2018/06/17(Sun) 03:00






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ある日の夕暮れに

ボクは きれいな沢を歩いていた








Yo-Yo Ma, Kathryn Stott - Lullaby (Brahms)








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お水は 何処までも透明で

暫く歩くと 光を放つ溜りがあった






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きれいだなぁって 眺めていると

お水の中から クマくんが出て来て

「 金の針と 銀の針と 鉄の針 どれがいい? 」

そう言った






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ボクは 硬い布も柔らかい布も

併せて上手に縫えて 縫い跡が残らず 

縫ったら もう決して離れなくなる

虹色の針を下さい と言った







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「 えっ? そんな針あったかなぁ・・・

待っててね 探して来るから 」

そう言うと また 光の中に潜って行った




ボクは 夢の中なら

多少の無いものねだりをしてもいいかしら

と 思う反面

クマくんが困らないかしら と心配になった






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待っている間 辺りの緑がそよ風にゆられ

ざわざわとお喋りしているのを聴いていた

何だか いつの間にかとても心地よくなって眠っていた













まり
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サンタになりたかった猫

2017/12/11(Mon) 17:51




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Knock knock Who's there?

カチャ・・・9番目の窓が開く





町中に響き出す パイプオルガンの音色

キャロルを歌う 子どもらの頬の紅さに

小雪も溶けだす 午後のひと時







Allegri's Miserere Mei







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ねぇ サンタさんて どんな人なんだろう?

知ってる?

誰にでも なれるのかな?

ねぇねぇ いっぱい勉強しなくちゃいけないのかな?

それとも プレゼントがたっくさん買えるお金持ちじゃなくちゃなれないのかな?







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お前たち いつまで起きているんだい

早く寝ないと サンタさんが来てくれないよ




だってねおばぁちゃん サンタさんはどんな人だろうって

気になったら眠れなくなっちゃったんだよ




おやおや・・・しようがない子たちだね

じゃぁ 暖かくしてこっちにおいで

サンタになりたかった猫のお話をしてあげよう・・・

さぁ 暖炉の前に座って 膝掛に包まって温かいミルクをお飲み






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ずいぶん昔 お前のようにサンタになりたかった寂しん坊の猫が居たんだよ

猫は丈夫な体を持っていなかったからね 

たくさんの窓から部屋の中を眺めては

いつも 静かに色んな灯りを楽しみに眺めていたのさ

来る日も来る日も眺めながら クリスマスにはどんなに綺麗な色になるかしらって

そりゃぁ わくわくして待っていたのさ・・・






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そんなある夜 猫は町で疲れて蹲っているサンタクロースに出逢ったんだよ




ねぇ・・・大丈夫? 病気なの? 疲れてるの?

まだクリスマスじゃないけど もう直だよ

そんな身体じゃ 動けないでしょ?

それに そんなにたくさんのプレゼント配れなかったら

子どもたちが がっかりしてしまうよ・・・




ぼくが 変わりに回ろうか?

えっ無理? どうして? ぼくが元気じゃないから?

でも 今のサンタさんよりは動けそうだよ

えっ? 持ってない?

何か資格がいるの? それは何?

ねぇねぇ 一度でいいからプレゼントを配ってみたいんだよ

あの色とりどりの窓に そっと届けて回ってみたいんだ






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どうしてダメなんていうんだよ! 何が足りないって言うの?

届けるぐらい ぼくにだって出来るのに・・・

あっ! サンタさんサンタさん! 目を開けてよ! どうしたの? 苦しいの?

ぼくのおうちにおいでよ すぐそこだから

ねっ 小さいけど暖かいよ 隙間風は吹くけど 毛布があるよ






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猫は やっとのことでサンタを小さな小さな家の中に運びました

サンタの身体を毛布10枚で包むと もう家の中はいっぱいです

仕方なく またいろいろな窓に出掛けて行って窓から漏れる灯りで寒さを凌いでいました




サンタさんはダメだと言ったけど 

あんなにたくさんのプレゼント運べるわけはないよね・・・

やっぱり ぼくが代わりに運ぼう・・・

叱られたら サンタさんが元気になってから謝ろう・・・






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そうして猫は 寝ているサンタさんのプレゼントを持って

町中の子供たちの家々を回り

煙突の代わりに 窓辺からそっとプレゼントを部屋の中に届けました

そうして プレゼントの残りが後ひとつと言う時でした

猫は高い熱を出して倒れてしまったのです






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その頃には サンタもようやく起き上がれるようになり

プレゼントが無い事に気が付きました

慌てて家の外に飛び出すと ドアの外に倒れていた猫を見つけました




どうしたんだ猫よ お前がプレゼントを配ってくれたのかい?



ごめんなさいサンタさん ぼくどうしてもサンタさんになってみたかったの

だけど 最後のひとつがまだ配れなくて・・・

そう言うと 猫は小さな息を吐きコトンと瞳を閉じました





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あぁ・・・猫よ・・・

これは お前へのプレゼントだったんだ

本当は プレゼントをどんなにか待っていただろうに・・・

だからこそ わしが届けてやりたかったのに・・・


 
そう言うと サンタは橇に猫を乗せてお空に消えてゆきました






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さぁ このお話はこれでお終いだよ



ねぇ おばぁちゃん じゃぁ本当は猫もサンタになれたのかなぁ?




そうだね 誰かを思いやる心があれば

誰にでも プレゼントを贈る事が出来るんじゃぁないかねぇ

クリスマスのプレゼントはね 物を送る事じゃないんだよ

傍にいてくれてありがとう・・・とか 元気でいてくれてありがとう・・・とか

大好きな気持ち・・・とか 普段から思っている心をねそっと送るんだよ

相手の事を想う 祈りのようなものだと思うよ






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玩具とかじゃないの?




あぁ・・・そっちが添え物なのさ
 
例えばね それを観て幸せそうに微笑んでくれる顔が観たいだけなんだよ




じゃぁじゃぁ 心だけでも贈れる?




もちろんさ 愛を持っていれば誰でもサンタになれるよ

さぁさぁ 本当にこれでお終いだ

早く寝ないと 風邪をひいてしまうからね




おやすみなさい おばぁちゃん
 
また明日ね




あぁ・・・おやすみ 子どもたち

温かくするんだよ









まり
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森の道 Ⅳ

2017/12/02(Sat) 19:51




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陽が落ちて 歩き疲れた歩を休め

夜露を凌ぎ 花の下で横になった

身体を横にし手足を伸ばすと 

一日の疲れが神経の末端までほぐれてゆくようだった





カルフが山小屋を出た理由は いったい何だったんだろう・・・

言葉の森を抜け出して絵の勉強をし 音の勉強をし

何を探しているんだろう・・・









O come, O come, Emmanuel - (Piano/Cello) - The Piano Guys










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邂逅は 人生のGift

でも 自分にとっての意味が相手にとっての意味と同じとは限らない

自分にとって幸せな邂逅が 相手にとっては苦しい邂逅になる事もある

 





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ボクにとっては 

とても頑固な枝ぶりの木を 森の中で見つけたようで

木は自らを 朽ちてゆく老木のようだと言いながら

その硬い枝は いつも力強く逞しかった







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とてもうれしくて

生まれた絆を この森で仲良く育てて行きたかったのだけど・・・






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カルフは旅に出て 何か見つけたのだろうか・・・




どうして? どうして? どうして?

訊く度 カルフは違う話をして答えてはくれない

自分で考えなさいと言う






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守り人たちが 何かしたのだろうか?





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咲いた花を 片っ端から蹴散らされたのだろうか・・・





いや・・・そうじゃないよね

戦う相手は いつも自分自身の筈だもの・・・







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あぁ・・・出来る事ならいついつまでも

花を愛で 四季を歌い 月を愛で 星と語り

絆を 紡ぎ続けていたい






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来る年も来る年も

花咲く日を夢見ながら 隣に座っていたい・・・





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カルフの山小屋につくと やっぱり窓は壊れていた

雪が降りだせば 部屋の中にも降り込んでしまうから

ボクは 急いで窓の修理をした

そして 部屋の隅のテーブルの下には置手紙が落ちていた






『 ー探し物があるので 暫く留守にしますー  カルフ 』








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カルフは 何を探してるんだろう・・・

ボクは取り敢えず これじゃないかと言うものを

森で探して 窓に届けに来ようと思う




森の道は 明日へと続く道

ボクは歩くよ 自分の足で歩いてみるよ

だって カルフの探し物を見つけたいんだ

ボクが 見つけたいんだ











久し振りの Nゲージ物語でした

最後までお付き合い下さり ありがとうございました  m(_ _ )m








まり
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森の道 Ⅲ

2017/12/01(Fri) 11:06





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霜月終わりの夜空には 白竜が舞っていた

那須神社の水神様が 師走の日光へ向かって飛んでいるようだった

長い尾は 絵の中に納まりきれず

うねうねと曲がりながら 続いていた






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師走 一日の朝 白い煙の中にボクは佇む

冷たい風は霧を剥がし 頬を切り裂き過ぎてゆく












Numb | Piano & Cello Version








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丘の上の陽だまりでは 牛たちがご飯を食べている

残り少ない牧草を みんなで分け合ってワイワイガヤガヤ







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おや? 反対側の丘の上にある箱庭の中では戦争をしている

何てことだ 谷間に住むトロールたちが怯えているじゃないか

やれやれ いったい大人の正義は何処へ消えてしまったんだ







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こんにちは 木を切っているのですか?

元気そうな幹なのに どうして?




促すんだよ


促す?


あぁ・・・こっちに伸びた方がいいって 気付かせてやるんだ


木が 気付くんですか?




そうさ それが剪定って言うんだ

でも頑固な奴もいてね 逆に枝を吹いたりすることもあるけどね



そんな時は どうするんですか?




別にどうしもしないさ また 促すんだ

色々な形の木があって 森があるんだから



気の長い話ですね



育てるって事は そう言う事だろ

あんただって そういう風に育てられてきたんだろ?



えぇ・・・そうですね・・・






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森には 色んな人がいるなぁ・・・




あれ? 子どもの泣き声がする







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無理だってば あたしには出来ない! 絶対に無理!

お父さんが取ってくれればいいのにぃ・・・




何にも試さないで 初めから出来ないって決めちゃうのかい?

手に入れば それでいいの?






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よいしょ んー もうちょっと・・・

あっ ダメ 手の力が入らない・・・

手袋が必要かも・・・靴も違う方が引っかかるかも・・・






あれはいくら何でも 無理だろうなぁ・・・

でもお父さんは 子どもに考えさせているのだろう

あぁ・・・ さっきの促すだね・・・なるほど・・・







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わぁー すごーい お父さん気を付けてねー!





お手本を見せられる大人は

やっぱり 子どものヒーローなんだなぁ・・・







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この森が ボクは好きだ

色々な事を ボクに教えてくれる




カルフは この森が好きじゃないのかなぁ・・・

それとも 目標が変わってしまったのかしら







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ボクは カルフの言葉が大好きだった

カルフが読んでくれる詩を

永遠に 聴いていられる気がしていたんだ







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カルフが 山小屋を出ていった朝

ボクは途方に暮れて・・・



山小屋の窓を開けたら 

もしかしたら カルフの言葉が

そこから 飛び出して来るんじゃないかと思うんだ







つづく・・・







まり
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森の道 Ⅱ

2017/11/30(Thu) 14:39




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冬化粧を施された茶臼の頂が

時折 寒風に煽られて煙が立つ

まるで お山の息遣いが観えるみたいに蒸気が上がる

これから日にゝ白粉が濃くなり 色白になってゆく








Maria Callas - Ave Maria







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ふっと樹の上を見上げると 青年が空を眺めていた



やぁ・・・こんにちは 何を観ているんだい?


観ているんじゃないよ 考えてるんだ


そんなところで 何を考えているんだい?


何について考えたらいいのか 考えているのさ







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本当に考えなきゃいけない事が分かっていても

人は 時々それをすり替えてしまう事があるよね

その方が楽になれるからなのか・・・ボクにもあるよ そんな事・・・




でも 人生の宿題は変わらない

何処に逃げても同じ宿題が出るんだよ 答えが解るまでさ・・・







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カルフは 今頃どうしているだろう・・・

やっぱり 何かについて懸命に考えているのかしら

感じたことは 錯覚だと打ち消して

理論を積み重ねているのかしら







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おや? あんなところに・・・

何だか 冬だって言うのに温かな景色だな

周りに輝いている光は 信頼って言う珠なんだろうか?

どうすると こんな珠が輝くんだろう

過ごして来た 時間の長さだけじゃない筈だよね・・・







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ボクらが 風に散ってゆくまでの時間は短い

ぼやぼやしていたら あっと言う間だ・・・

それまでに ボクにいったい何が出来るんだろう・・・




確かに 道は色々あるけど 

目標を見失ってしまったら ただの寄り道になってしまう






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あっ・・・お花の中から祈りが聴こえて来た



こんにちは シスター

今 何を祈られていたのですか?



森の平和ですか?

そうですね 森が平和でなくては森の仲間たちの平和も無いですもんね




今日で十一月も終わります

今度の日曜日は いよいよアドヴェントに入りますね






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ボクは ミサに行けそうもありません

此処で 祈りを捧げてもよろしいでしょうか




えぇ・・・そうですね・・・

傍にいてくれる 生きる魂たちがどうか迷いませんように・・・

目に見えるものだけに頼らず 心の声が聴こえますように・・・

ボクも 森の平和を祈ります









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森の奥にも 冬の陽が射し込んでいた

これから どんどん貴重になってくる陽だまりに

木の葉が うれしそうに輝いている





カルフの山小屋の窓は 壊れていないかしら

ふっと そんな心配が胸を過る

もうすぐ クリスマスだって言うのに

窓が壊れていたら大変だ・・・






つづく・・・




まり
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森の道 Ⅰ

2017/11/29(Wed) 12:05





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『 明日よりは 緋袍を毛衣にせん・・・ 』



この言葉は 出雲大社の新嘗祭での祝詞の一節ですが

とても 心に沁みて・・・

物事の区切りごとに 心を改め引き締める事の大切さを学ばせて頂いたような気がしました



さぁ・・・私も今日からまた頑張らなくっちゃ・・・








Appalachia Waltz - Mark and Maggie O'Connor (official video) 







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何も無い処には すべてが在り

何も持たない者には あらゆることを学べる窓が開く

ポケットには 六文銭ひとつ

旅の歩は 軽やか

背中の荷物を 降ろしたわけではなく

もうすでに 自分の肉なのだ






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命の声が響く・・・






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やぁ・・・水が冷たいね

キミは 風邪ひかないのかい?

立派な身体を持っているんだね

すごいなぁ・・・両親に感謝しなくちゃね








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夢の森への道は 影法師の線路伝いに歩いてゆく






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時々 大樹の中の一葉がクルクルと回りだし

風も無いのに 踊りだす事がある

そんな時は 決まってトロールたちの笑い声が聴こえて来るんだ







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KARHU・・・KANI・・・SUSI・・・KISSA・・・

森の仲間たちが 楽しそうに遊んでいる

ボクは KARHUのPUUTALOに行って

IKKUNAを 開けて来ようと思うんだ






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あぁ・・・西陽が眩しいなぁ・・・

西には 常世の国があるらしい

大国主命は 西向きに座られてるらしいけど

ボクはいつも グルグル回っているんだ







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朝は東 真昼は真上 夕暮れは西

宵は東 真夜中は真上 明けは西

あれれれ・・・ぐーるぐる・・・ムチ打ちになりそうだね






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あらららら・・・眩暈がする・・・

まずいな…冷や汗が出て来たよ・・・

すぅーっと お空に吸い込まれて行くみたい・・・









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気が付くと ボクは大樹の傍を歩いていた・・・







つづく・・・








まり
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