花の足音

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月満ちて

2020/05/10(Sun) 23:43





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あっ! ほらほら出て来たよ おまえさん
ねぇねぇ 観てごらんよ 早く早く







Ennio Morricone - Once upon a time in America -
Cinema Paradiso "Love Theme" - Piano & Bandoneon






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今日はビールでもいいでしょう?
少し暑かったものね





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肴は 自粛中だからあるものでね
月見酒といこうじゃないか





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あぁ ほら お月さまが顔を出したよ
一年に一度のことだからさぁ 随分楽しみにしていたんだよ





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ここの処 寝落ちばっかりしちゃって
随分と不義理をしちゃったけど
どうしてもこれは観なくちゃ 夏を迎えられないんだよ
分かってくれるだろう おまえさん





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なんてきれいなんだろねぇ・・・
まるで 夢とうつつじゃないか






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何だかね この間も病院の帰りに近くのお山を通ったんだけど
他県ナンバーがたくさん来てね
でもさ あっ他県ナンバーだ!
って思ってる自分が嫌になっちゃったんだよ






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こんな大自然の中でさ
何かね 人間ってちっぽけだよね
ストレスに弱くてさ・・・






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誰だって こんな自然の中で癒されたいよねぇ
こんなにきれいな景色を観れることに感謝だよ

有り難いねぇ・・・






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あら もうこんな時間だ
そろそろ夜が明けて来たわねぇ

ねぇねぇ 起きとくれよおまえさん
ほら そんなところでうたた寝してると風邪ひいちまうよ
お月さまも 蒲団被って寒そうじゃないか
おまえさんたら 最近吞むと直ぐに寝ちまうんだから・・・






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まぁ雲がいつの間にか晴れて お月さまが笑った

ありがとねぇ また来年も見せておくれね





おまえさん おまえさんたら
お月さまが沈んじまうよ
もう・・・








まり
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旬の恵みを

2020/04/21(Tue) 18:36






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あぁ・・・また網の目が広がった・・・

おぉ~い みんな零れ落ちるなよ~!
振るい落されないように しっかりしがみ付くんだ
今 世界が新しくなろうとしているよ
大切なものを しっかり抱いているんだよ



この小さな集落も 普段は車とすれ違う事も無い
ひっそりとした山間ですが
所用で通りかかると後続車も対向車も凄い数でした
この集落の外れに 小さな別荘地があって
そこは都会の住宅地のように 人が揃い満杯
他県ナンバーの車で溢れていました

どうして自粛できないんだ! 怒りが込み上げた
自分の大切な人を失わないと 分からないのかなぁ・・・






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麝香藤が咲き出すと お庭がお寺さんの香りになる
不安を祓ってくれるように 辺りに香りが満ちる









HAUSER - Caruso








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何だかここの処 強い雨が続いていますね
穀雨ですか

今夜は 少し肌寒いですね・・・ 





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筍を頂いたんですよ
今年は初めてで
旬のものを頂けるのは 嬉しいですね
掘りたてで 柔らかいんです





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姫皮は木の芽和えにしましたよ




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あっ! テレビは付けないで下さいよ
もう 観たくないの・・・
観ると 気が塞いでしまうから・・・





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旬のものを 毎年の季節に同じようにして頂くって 
何だかホッとするんです
ずっと前から 先祖や親の代から無意識に伝わって来たこと
そう言うの 何だかいいじゃないって思うんです





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でもね 人っていつからこんなに辛抱できなくなっちゃったのかしらね
街にも行楽地にも 公園や海にも人がいっぱい
ググるようになって 人は我慢できない脳になったって
何処かで読んだ事があるけど・・・

嫌ぁねぇ 私もすぐにググっちゃう






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はい 胡麻鯵です
脂が乗っていますよ





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これも胡麻のお豆腐です
白胡麻 黒胡麻 金胡麻それぞれ味が違います
金胡麻が 香ばしいですよ





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この騒動が治まったら 世界は変わる気がします
何だかそんな気がするの・・・
その新しい世界に 出来れば居たいものですね

生きていると言うことは また逢えると言うことですものね





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さぁ 今夜はお酒はほどほどにして
花山葵の醤油漬けです ツーンとしますよ





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筍ご飯を召し上がって下さいね
春の香りでしょう




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お味噌汁は赤だしにしましたよ
なめこがあったから





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春を身体に入れて お元気でいて下さいね
旬のものは 身体の力になりますよ
あまり無理をせず お互いに頑張りましょうね












まり
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春雨の夜

2020/03/11(Wed) 01:50






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夜半 静かにしとしとと
月を隠して 春雨降る

折角の満月なのにね・・・

夕べ やさしかった朧月は
春の眠りをくれました







Liszt Consolation D flat major No.3 (S.172) Valentina Lisitsa







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少し肌寒いので お鍋でコトコト
大根とスペアリブを煮ました





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静かな夜ですね






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はい どうぞ





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桜が 雨に打たれてしまいましたね





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しろ菜のお浸しです





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お豆腐とうずらのチャンプルーです





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月日が経つのは 早いものですね
また春が巡って来ました





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熟睡できるようになりましたか


それは良かった…





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蕪の梅肉和えです






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今夜は 雨音が耳にやさしいですよ

朝まで ゆっくりおやすみなさい









まり
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深夜食堂 16

2020/03/07(Sat) 03:31






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道の先に行き止まりは無い
どの樹々の間を抜けたって 道になるから



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吹雪いた翌朝 蝦夷躑躅が綻んでいた
寒さに強い花もあるものだ




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明け方 分厚い雲を引き剥がすように
風速10メートルの風が吹き荒れていた






鈴木常吉 - 思ひで (深夜食堂 OST)






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やぁ いらっしゃい
今夜はやけに冷えますね

えぇ 十月桜が今年は切れ目なしに咲き続けてね
冬花なのか春花なのか きっと桜も
分からなくなっちまったんでしょうね




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そうは言っても 畑だって急に青物が育ち始めて
やっぱり 土の中は春なんでしょうね
啓蟄も過ぎたら 途端にですよ

浅葱の株分けものがあったんで
細いけど甘いんでヌタにしました





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それにしても 凄い風でしたね
最近は世間も騒がしくて この風みたいですよね

震災の時は 自然の中での立ち位置が揺らいだけど
ウィルスは 人の中での立ち位置が揺らいでしまいますよ




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芹の香の 噛みしめて聴く風の音


野芹と紅菜苔の菜の花の天婦羅 それからとり天です
菜ものは塩で 鳥天はポン酢でどうぞ





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あぁ…お月さんが 沈んでいきますねぇ
ほら そこの窓から もうそんな時間かな

お月さんてね
満ちて行く時は 心静かに眺めていられるけど
欠けて行く時は 心が騒ぐ 不思議なもんです




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今夜は 蛸飯を炊いたんです
春ですからね 生蛸と生姜たっぷりで
えぇ タウリンが豊富なんで
身体を 起こしてくれるんですよ




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今 お汁をつけますからね




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あぁ… ほんとにきれいだなぁ…
もう直ぐ 朝だから
お月さんはゆっくり寝て下さいね…



あっ ありがとうございました
えぇ もうじき朝ですね
明日は晴れるかなぁ

いつもありがとうございます
また寄って下さいね 足元お気を付けて







まり
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雛祭り

2020/03/04(Wed) 01:25






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.

<梅花>
牆角数枝梅
凌寒獨自開
遥知不是雪
為有暗香来

王安石


まがきなる梅のいくえだ
さむざむと さきそめにけり
はるけくも 雪にはあらで
おぼろおぼろ 香ぞにおいくる







Waters of March - Al Jarreau & Oleta Adams ( Tom Jobim )







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寒に耐え 溢れるように咲きいずる
雪の如き白梅の花一輪毎の美しさ





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中国茶を淹れました





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イワカガミダマシ


昨日は一日小雪がはらはらと舞っていて
とても寒い一日でした
三寒四温の移り変わりが激しすぎて
少し身体が悲鳴を上げているようです




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キバナイチリンソウ

それでも 山野草などが少しずつ咲き始め
楽しみが増えて来ました




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この処 夕月がきれいで
夜になると 雲が厚く隠れてしまうのですが…


今日は 雛祭りでしたね
仕事をしてから母の病院などあったので
夕ご飯は簡単にしました





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糸よりを 昆布とお酒で酒蒸しにして
ポン酢で頂きました





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鳥肉なしで 鶏飯もどきを
熱々のお出汁を掛けて頂きました
お腹にやさしかったです





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お雛さまは もうご供養してしまったので
我が家にはありませんが
ささやかですが
子どもの無病息災を祈って・・・


今日は楽しい 雛祭り~♪








まり
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春の窪(いしま)

2020/02/18(Tue) 19:33






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冬らしい冬を観たような観ていないような
そんな今年の春だから
何処か少し 歪んでいるのかも知れませんね

それでも うれしいじゃありませんか
大地の気を吸い上げて 樹々が命を歌い始めてるのです







羽生結弦 × 野村萬斎【MAD】 SEIMEI × 晴明 yuzuru hanyu × mansai nomura







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お山の梅林には梅が綻び
春の香りが漂って来ます




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今日などは 小雪がちらつき
思わず掌に息を吹きかけたくなると言うのに
こんなに寒くても 春を告げる花々は
後戻りと言う言葉を知りません
私たちは首を竦め乍ら 愛でてやることしか出来ないのです




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どれくらい離れていられるのか
月と星が引き裂かれても
見失うことのないよう
離れる程に 見つめ合っているのでしょう




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そんな月夜がありました
確か St.Valentineの夜
林の影がとてもきれいでうつくしかった

こんな夜は 昔の明るさを体験したくなります
LEDなど無くて 蛍光灯も無くて
白熱灯も少しで 蝋燭の灯りと月灯り
それは どんな暮らしだったんでしょう

昔 浅草に土蔵の料理屋さんがあったけど
やっぱり薄暗くて でも美味しかったなぁ





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蕗の薹を頂いたんですよ
今年のは大きくて…
雪が無いせいなんでしょうかね




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ふっくらと 美味しそうですね
蕗味噌もいいけれど
これは やっぱり揚げなくちゃ




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少年には 苦いかも知れませんけど
これは 大人の苦みなのよ

静岡の新玉葱がもう出回っていたから
海老とかき揚げにしましたよ
これは 甘い

お塩がいいでしょう?




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初午の日は 忙しくてね
お参りにも行けなかったから
二の午にでも拵えようと思っていたんですよ
でもね 明日のことなんて分からないんだもの




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椀の中に 金縷梅を咲かせたかったんですよ
一番に春を告げてくれる
私には 有り難い花なんですよ 
独活の枝にも 春の香りがしますでしょ





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やっとこ冬仕事が終えられた 小さな祝いなんですよ
身体の不調に 彼方此方歪みもあるけれど…

厳寒期の景色じゃぁないと訝りながらも
それでも 春を無邪気に喜びたいじゃありませんか
大地が歌い始めたんです 二楽章に入ります








まり
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深夜食堂 15

2020/01/27(Mon) 00:35






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雪が雨になる 雨の中に春が混じる
きらきら光る雨粒を見ていると
ゆく冬の贈り物なのだと思う
冬は どっかりと座ることなく
もう旅支度をして居る
疲れは取れたのだろうか
充分に 休めたのだろうか







鈴木常吉 - 思ひで (深夜食堂 OST)






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やぁ いらっしゃい
今日は暖かかったですね
まるで春が来たみたいですよ




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お客さん ビールにしますか?
えぇ こんな陽気なら喉越しもいいでしょうね




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銀杏を炒ったんですけど 
取り敢えず これでも摘まんでいて下さい




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今日は スノードロップが咲いていて
随分と早いなぁって思いましたよ
いつもなら三月初めに咲くんですもん




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はい 生ハムのサラダです
レモンのドレッシングでどうぞ


温暖化はどんどん進んで 2050年には
この辺じゃぁ 旨い野菜が作れなくなるって
本当なんですかねぇ…怖い話だなぁ




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これね 栃尾揚げなんですけど
開いて刻んだオリーブを乗せて チーズ乗せて焼いたんです
ちょっと醤油をかけて食べてみて下さい
カリッとしていて旨いですよ




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球根なんて みんな芽が出ちゃって
昔々の立春は そんなに暖かかったんですかね

でもさぁ このまま行ったら
本州は雪の降らない国になっちまうかも
雪を知らない子どもたちの世の中になるんですよ
雪ってなぁに? それ美味しいの?なんて
嫌だなぁ…

牛もゲップが出来なくなる
大豆のお肉が当たり前になる
なんかね 自然じゃないですよ

便利と不便が もう少し歩み寄れないもんですかね




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はい 鳥の竜田揚げです

土の下から 春だ春だって声がしているようで
このところ 土を弄る日が多くなったんですよ
ただね いつもみたいに
凍てついた冬を越えて迎える春に比べて
何だか 喜びがぼんやりしちゃってね・・・
なんて そんな贅沢言ってちゃバチがあたりますね



えぇ ありがとうございます
そうですよね こんな年もまた想い出になります
人の力を信じなくちゃね


いつもありがとうございます
また寄って下さいね お気を付けて




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シ~はしあわせよ~
さぁ 歌いましょ~♪

俺は 小さなシでいいなぁ~






人生行きあたりばったり








まり
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月明かり

2020/01/12(Sun) 00:04






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山川の 光頼りに月詠めば
雲なき空に鳥の声する


川沿いに在る 少々古びた小さな宿に泊まるには
なんでも合言葉が必用だとか…
ひとりで営んでいるらしい主が 入り口で月と問えば
漂泊の風流人らしい風情の客が 陽と答える







Taro Iwashiro






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旦那さん お久し振りですね
今夜は丁度満月でようございました
大したおもてなしも出来ない田舎宿ですが
今夜なら 月明かりと川音が肴になりましょう




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浅蜊を炊いたので どうぞ

えぇ この辺りは人気もなくて不用心ですからねぇ
合言葉は 昔からなんですよ…




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最近は白紙の本が良く届くんですよ
えぇ そんなものそんなにあるわけはないですよね
いくらレプリカだらけの世の中だって…
何の為なんでしょうね




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あら 旦那さん 河原にお月さまの光が…

この光を見ていると 何だか懐かしくて
昔の事を想い出してしまうんですよ
お月さまの光はお陽さまの光と一緒でね
どんなに厚い本の中にも沁み込んで行くんです
不思議なんですよねぇ…
どうしてなんでしょう




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大根と豚の熱々小鍋です
火傷しないように気を付けて下さいね





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はい 昆布締めの鯖です

えぇ 今夜は川音が煩いぐらいで
賑やかでしょう?

鮎が 矢印の無い故郷の川に帰って来るように
人の記憶の帰り道にも矢印はありませんよね
ふっと 月の光に誘われて故郷に帰ったりするんです




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あぁ…本当にきれいですねぇ…

最近 光りの元はひとつだったんじゃないかと
思ったりしてましてね
だって そうでなきゃ理解できない事が多すぎて…

昔の並びを見ても今と同じで
別々の他人が あちこちの店先に
いつも隣り合わせで並んだりしないでしょう?
茶碗の船を漕いでいたのはひとりですよ

それなら 自分の心が信じられるんです




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旦那さんは 宿帳に嘘の名前を書いたりした事あります?
それでも 宿は覚えているもんですよ
樹の形がそれぞれ違うように…
そうじゃありません?




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月の昇る時刻や 陽の昇る時刻って
国によって違うでしょう
きっと光の国は 一日が24時間じゃなく
もっとたくさんあるのでしょう

今夜は雲が無くて 朝まで月明かりがきれいでしょうから
旦那さんも ゆっくりお楽しみ下さいね
いつもより 長い夜に感じられますよ



それでは おやすみなさいませ












まり
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師走の膳

2019/12/14(Sat) 23:41






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Knock knock Who's there?

カチャ・・・14番目の窓が開く


色付くのは 樹々の葉ばかりではない
ベリーの葉なども紅く染まり
夏に たわわに実を付けたことを
想い出して 顔を赤らめているのかも知れない・・・




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あら?隙間風かしら・・・
おかしいわね ちゃんと閉めた筈なのに

まぁ・・・びっくりした いつの間に
気が付かなくてごめんなさいね
ええ やってますよ 大したものはありませんけどね
さぁ どうぞ 外は寒かったでしょう







JIN-仁- メインテーマ







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はい 山クラゲと筋子です

ねぇ・・・旦那さん前に一度いらっしゃいませんでした?
丁度こんな師走の夜に・・・




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そうだ 三年前の夜でしたよ
ねぇ 覚えちゃいませんかあたしのこと
確か・・・発遣の作法がどうとかって
寒いのに薄着で ねこちゃんを連れていて
そうそう 発遣の旦那さんじゃないですか





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まぁ やっぱり・・・
いいえ あの時は仏さまかと思ったりして
ええ 願い事でも言ってみればよかったなんて図々しいこと思ったんですよ

そう言えば 今夜はねこちゃん一緒じゃないんですか?
あら はぐれてしまったの かわいそうに・・・
早く見つかるといいですねぇ・・・





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はい 海老餃子の揚げ物です


ええ そうですね 暮れは何かと慌ただしくて
心配事なんかあると 余計に心のゆとりがね・・・
旦那さんも暮れはお忙しいんでしょう?
前にいらした時もそう仰ってたじゃありませんか





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鞘えんどうと烏賊のガーリック炒めです


えっ? 願い事ですか?
いえ 無いわけじゃないけど・・・
そう言えば そう言うのを聴くお仕事だって仰ってましたね
でも どんな事でも聴いてあげるわけじゃないんでしょう?

そうねぇ でもあたしの願いごとなんて恥ずかしくて・・・
小さな夢なんですよ・・・とてもささやかなこと・・・





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はい お口直しに 
これね 胃が楽になるんですよ
昔 何も食べられなかった時に
近くのお年寄りが作って届けてくれた事があって
大根・人参・ピーマン・茗荷・紫蘇の実のお漬物です
不思議と これでご飯が食べられるようになったんです


一年なんて あっと言う間ですね
また歳をとってしまいます
ついこの間 初詣に行った気がするのに
もう煤払いの季節だなんてねぇ・・・





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あら もうお帰りですか?
暮れに風邪ひかないよう 温かくして下さいね
ねこちゃんがいないと 懐がお寒いでしょう
ねこちゃんもきっと 旦那さんの懐を恋しがっていますよ
またお里帰りの折には寄って下さい お待ちしていますから
ええ ありがとうございました






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あら やっぱり発遣の旦那さんて・・・





どうして分かったのかしら・・・・・・








まり
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お台所番料理控え

2019/12/09(Mon) 23:26





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Knock knock Who's there?

カチャ・・・9番目の窓が開く


一日の始まりが 心地良いかどうか
それは 夕べ夢を見たかどうかによって違う
だって 夢を見ないと人は歳をとってしまうから…






Ryuichi Sakamoto - Bibo No Aozora [ Piano Solo ]








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お台所番の朝は忙しい
珈琲を淹れながら お弁当を作りパンを焼く

お味見役は まだ起きて来ない
寝坊助である

大年寄が起きて来て少しすると 若年寄が起きて来る
お味見役は殿と のんびり起床である




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朝の戦いが終わり 竈の火が消え仕事を始めると 
幾らもしないうちに 大年寄が昼餉の心配をする

大丈夫ですよ 何か簡単に用意をしますからと宥めると
お味見役と安心したようにお昼寝である




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お昼は 大根と油揚げの味噌汁と
豚キムチチャーハンに かに玉を少量添えて…
大年寄りは完食である

お味見役は 仕事をせぬまま寝ている





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お台所番お味見役は 西の国からやって来た町娘であるが
大年寄の懐刀になって 早八年
お味見役お毒見役を 只管務めている

昼間は まるで昼行燈の如く静かだ




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さて 陽も暮れかかろうとする頃には
お台所番は また戦場のような慌ただしさ

寒くなって 自家発電の出来ない人たちに
温かい夕餉を出さなくてはならない
収穫された野菜で何を作るか
365日考えるのは たまに嫌だと思うこともあるが
お役御免にして貰える日は まだ来そうもない

取り敢えず 大根・里芋・蒟蒻などをことこと煮て
少し遅れて 葱ちりめんのさつま揚げを入れる




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湯河原のかますを頂いたので
焼き過ぎないように火を入れる




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お味見役は 焼き魚の匂いには反応しない
この娘は やる気があるのか?




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凍った土の中にある人参が とても甘くて美味しいので
ひじき・油揚げと塩味で炒め煮にして
炊き立てのご飯に炒り胡麻と混ぜる

畑に青物が無くなって来たので
これは仕方なく仕入れをする




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膳を出し終わった後 寒い廊下から運び込んだ
頂き物の富士柿を洗おうとしたその時である
俄かに お味見役の目が気色ばみ大年寄から離れると
ゲートの向こうをうろうろと うろつき始め
仕事をしますから と訴えて来る




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おやおや お前さん
今迄 ろくすっぽ仕事もしないで
一日が終わろうって時に 働かせろなんて
どんな了見だね

そんなにきらきらと目を輝かせて
もうね くびだよ 明日から来なくていいよ




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大年寄がひと口 お味見役がひと口 大年寄がひと口
お味見役がひと口 大年寄がひと口 お味見役がひと口…


やれやれ…




DSC_6249 (533x800)  

竈の火が消える頃 空には満天の星である
お味見役は 大年寄よりも先に眠りにつく


どう言うこと?






ここの処 寝落ちばかりしてしまって…
皆さまの処を回れずにいます…ごめんなさい…







まり
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