
Knock knock Who's there?
カチャ・・・最後の窓が開く
聖なる朝 子どもらは眠い目を擦りながら
枕元を 或はツリーの下を探し
喜びの歓声を漏らす
目に見えないものを信じた 初めの日
チャイコフスキー くるみ割り人形 小澤征爾

夕べは夜中に BSでくるみ割り人形が放映されていました
それをひとり観ながら 懐かしい想いでを心の引き出しから引っ張り出し
あれやこれやと 楽しんでいました
小さい頃 初めて母がかってくれたLPレコードは
姉にはくるみ割り人形 私には白鳥の湖でした
どちらも好きで よくレコードを掛け乍ら物語を想像して楽しんだものです

自分が親になった時も 幼い子供の夢を守りたくて
クリスマスには 毎年大奮闘していたように思います
いつも 近所の子たちが欲しがるものとは違うものを願う事が多かったので
冷や汗をかく事の多い十二月でした

ある年は 「 サンタさんが作った粘土板とたくさんの粘土 」
また ある年は 「 お願いは心の中でしたからお手紙は書かない 」
さぁ 大変です!
粘土板の年には 子どもが眠ってから板に鑢を掛け絵を描きニスを塗り・・・
ある時は 従弟のお兄さんにサンタになって電話をして貰い願いを訊き出し・・・
町中を探しても 子どもの望むレゴセットが売っていなくて
もう少し豪華な物しかなかったので 仕方なくそれにしたら
サンタさんはボクのお願いを訊いてくれなかったと 一日泣かれた年もありました

その頃の私は 夢を見られるのはほんのひと時なのだと思っていましたから・・・
でも 近所の子らがひとりふたりとサンタクロースの真実を知り始めても
一向に疑いを持たない息子に 少々不安を感じ
ねぇ・・・お友だちとサンタさんのお話ししないの? と訊くと
そんな事はお話ししないと言われ 息子は十歳になるまで夢の住人で居続けました
後で聞いたところによると 近所の子たちはそれぞれの親から
息子が信じているので余計な事を吹き込まないように・・・と釘を刺されていたようでした
懐かしい想い出です

今年のEveに あの動画を選んだのは
似たような感情を それぞれの立場から持った事があったからです
湾岸戦争の時 対岸の火事と言う言葉を何度となく聴きましたが
そうして人は 何時その対岸の立場に立つか分からないものです
予期せぬ 震災・事故・病気・事件 自分で選ぶことのできない災難など・・・
だからこそ あなたは私で私はあなたなんだと
いつも 感じていたいと思っています

クリスマスの朝に・・・
世界中の子供たちの 笑顔が消えない事を祈りながら・・・
どんな朝も 同じように陽が昇ります
寒波が またやって来るようですね
此方は 明日から雪マークです
温かくして お過ごし下さいね
まり