花の足音

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今年の牡丹は良い牡丹 Ⅲ

2019/05/21(Tue) 14:42




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―からき世を しほばら山に乃がれ気舞
  こころの月は今も澄むらむ ―
           高崎正風







Vaga luna che inargenti - Vincenzo Bellini







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木洩れ日の中に 文学の森があるのですが
残念ながら 立ち入りが禁止されていました





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森にある 樹齢何百年の樹々たちが
根の上を踏まれることに耐えられなくなっているそうです






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― 溪の湯に裸の男女がつかっていて
     一面にさす青い葉漏れ日 ―
             北原白秋






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― 誰と別れか福渡あたり
      啼いて夜半ゆく川千鳥 ―
             野口雨情






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― 古の恋路のあとの紅葉はを
     そめかへしつつ降る時雨かな ―

― 夏なれはまたそめあへぬもみちはを
     こころにそめて見るもたのしき ―

― つらかりし雪のあしたもわすられて
     月待つ宵のあゆみ涼しも ―

               有賀長雄 





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― うす紅の百重の弁をひきしめて
      牡丹一花は夜明けを待てり ―
            外池美都子





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― この奥の道は尾花峠という会津へつづく街道、
冬の間は雪が丈餘も積もって月を越さなければ人は通れないといふ。
要吉「疲れたの」と男がきく
朋子「いいえ、先生こそ」
女の顔には明々と疲労の色が現れていた。それがために
一際誘惑の力を加えて別人のようにも見える。
男は女を見詰めた。家を出てからまだ女の唇に触れない。
ふたりは長い接吻を交わした。やがてつと離れて互いに顔を見合わせたが
又ひしと唇を合わせた。 ―

                 森田草平文学碑 煤煙より





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たくさんの牡丹に気圧されながらも
深い新緑の木洩れ日や川音に癒され
今迄読んだ事も無いような歌碑などを観て
昔の人もまたこのお山に癒され歩いたんだと
感慨深く塩原を後にしました。

夏の緑を楽しんだら秋の紅葉が美しい場所です
また四季折々にお散歩に来たいと思います
長いお散歩にお付き合い下さり ありがとうございました








まり
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今年の牡丹は良い牡丹 Ⅱ

2019/05/20(Mon) 00:21




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― 福渡のみどりの山を羽に蹴りて
         岩つばめ鳴く箒川かな ―  与謝野晶子








J.S. Bach - Andante and Allegro from sonata in e minor







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― 西那須へ下車 軽便鐡道の特等へ乗る
   関谷で下車 車を雇ふ
   いヽ路なり 蘇格土蘭土を思ひ出す
   松、山、谷 青藍の水 ―
            夏目漱石「塩原行」より





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― 春は花 秋は紅葉にさそわれて
   人もつどへる 塩原の里 ―
                鈍翁 (益田孝)                                                     





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― 今日遊ぶ高き渓間の路尽きず
        山のあらはる空のあらはる ―
                  与謝野鉄幹


― 真夜中の塩原山の冷たさを
      假りにわが知る洞門の道 ―
                  与謝野晶子





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― つかれては いく山川に眠れども
       心は風の音にもおどろき ―
                竹下夢二





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さて 歌を少し紹介しながら歩くと緑深い場所に・・・




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木洩れ日の中は気持ちがいいですね




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森の中にはフィトンチッドと言う物質が
シャワーのように降り注いでいるらしいです
植物の葉から発散される揮発性の物質で
樹木に害を与える微生物を殺しながら
人間の病気予防にも大いに役立つそうです





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だから森の中にいると こんなに安らげるのかな




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あっ 仏足石です
ちょっと大きな足ですよ
木洩れ日が映っていますね



深呼吸です









まり
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今年の牡丹は良い牡丹 Ⅰ

2019/05/18(Sat) 23:45





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山医者のところより 車にて塩原にむかひぬ
塩原は 牡丹寺と名の知れた古刹妙雲寺なり

季節柄 裏手より境内に足踏み入れば
渓流の飛沫にも似た 白瀧の如き藤の花これあり
                (国木田独歩風♪)   








Richter plays Tchaikovsky The Seasons, May







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一昨日は お山の病院に行ったので
八幡の躑躅の様子を観に行ったのですが
まったく咲いておらず うっかり通り過ぎてしまうほどでした

それなので 以前載せました塩原の妙雲寺を訪ね
見頃を迎えた 牡丹撮影にチャレンジしてみました

よろしかったら ご一緒に如何ですか?





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白藤のトンネルを抜けると 鐘楼があります





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お寺の入り口で 地域で作られた「塩原温泉 文学散歩」と言う
小さな本を買いました
此処塩原温泉には たくさんの文人や歌人が訪れ
色々な場所に 文学碑や歌碑があり
芭蕉や与謝野晶子などの詠んだ歌などが
たくさん書かれていましたが 難しい言葉も多く
ひとつひとつ調べていたら 更新が遅れてしまいました

「俥 を駆りて白羽坂を越えてより、
回顧橋に三十尺の飛瀑を踏みて、
山中の景は始めて奇なり。」

と 尾崎紅葉が「金色夜叉」の中で語っていたり
塩原について語られている文芸作品が
思いのほか数あったので
これからの塩原散歩に役立てられればと思っています




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牡丹を撮るのは 私には難しくて・・・
少し陰っている方が きれいに観えますね




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白いお花が 特に目を引きました




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樹齢の高い樹々たちに囲まれて
澄んだ空気に 川音が響き
日陰は少し肌寒く
牡丹を撮るのには丁度良い一日になったようです




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前回訪れた時よりも お水がたくさん流れているみたい
水芭蕉は残念ながら もう適期を過ぎて大きくなってしまいました




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さぁ 牡丹苑の入り口です
元気に石段を昇りましょう




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どんな牡丹に出逢えるか
楽しみですね





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うわぁ・・・ふくよかで濃厚な感じです
何だか お花が子どもの顔くらいあって
薔薇とは違う華やかさですね
クラクラします




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境内の広い敷地内には 三千株の牡丹が植えられています
ゆっくりお散歩しましょうね







まり
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終いの桜

2019/04/26(Fri) 01:19





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三月の初めに ある桜に呼ばれました
今年は必ず逢いに来なさいって・・・




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元々 銅葉の山桜が好きなので
それでなのかと思ったりもしましたが
心に響いて来る声は
散る時にいらっしゃいって言うんです




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散り際のタイミングなんて
近くだって難しいというのに・・・
遠くにある桜なので 一度だけの逢瀬です
今日だ という声がして一か八か訊ねました




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着いた時は きれいに咲いていました


なぁんだ 外しちゃったかなと思ったら
急に強い風が吹いたんです







「仰げば尊し Graduation」スーザン・オズボーン Susan Osborn








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はらはらと それはまるで雪が舞い始めたようでした





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この日が 忘れられない日になるなんて
想ってもみませんでした





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この山桜の潔さに 胸がいっぱいになり
思わず泣いてしまいました





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私にとって 平成の最後に写した桜です





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人も時代も こんな風に散って行けたら・・・





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風に乗って・・・運ばれて行こう・・・





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今こそ別れめ いざ さらば・・・






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今年もたくさんの桜を観て頂き
ありがとうございました








まり
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名残の桜

2019/04/24(Wed) 06:09





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桜の初蕾を見つけ 心躍らせた日はいつだったろうか

過ぎ去りし日々は瞬きのごとく・・・








Rastrelli Cello Quartett - Tchaikovsky Andante Cantabile







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川面に浮かび流れてゆこか
南風に乗ってゆくか・・・





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― 散る桜残る桜も散る桜 ―  良寛





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夢殿の 褥の如く柔らかに
大地を包むさくらばな
踏むことも出来ず 回り道する






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春と夏の混じり合う夕暮れは 何処か寂しい
来る夏より往く春に心傾け さくらばなのお見送り





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今年は 夕暮れの桜を殆ど撮れませんでした
中々本調子に戻れなくて・・・






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もたもたしてるうちに 夏が立ってしまいそう・・・










まり

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風は柳の友となり

2019/04/20(Sat) 23:13




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― 道のべに 清水流るるや柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ ―    西行法師

― 田一枚 植て立去る 柳かな ―    松尾芭蕉

― 柳散り 清水涸れ石 ところどころ ―   与謝蕪村



心の師を追い駆けて 歌は時代を巡ります
此方には お三方の歌碑が建てられています






Oyasumi  kishino yosiko





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今年は 桜の開花に合わせて遊行柳を撮りに行きましたが・・・
辺り一面の水田には水が入らず 少々がっかりしてしまいました




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家の周りの水田も カラカラ状態なのですが
農家の方に訊ねてみましたら
冬に雪が少なかった為に 水不足でもあり
雨が少なかったせいで 土地が乾き過ぎていて
一度で入る水が 三度入れないと満ちないらしく
一度水が張られても 次の日には乾いてしまっています




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そんな訳で 中々水張田んぼの美しい映り込みが観られません
早く お水が張られるといいなぁと思っています




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川のお水も少ないので 地球がつじつま合わせをしようと
また 大雨や水害などの災害が起きないように願っています




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柳の枝を渡り 鳥がうれしそうに囀っていました





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青い青い空の下 柳の若葉が揺れている

ゆら~りゆらりと揺れながら

歌詠み人を 手招きし




ツアーのバスが何台も来ていて
賑わっていました









まり
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潜る

2019/04/19(Fri) 00:38




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那須与一ゆかりの那須神社にある枝垂れ桜です
こちらには松尾芭蕉も訪れたようです

一昨年 一緒にお散歩しましたね







Dancing On The Light - Richard Dillon






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参道にはエドヒガン桜が咲いています





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この枝垂れ桜は 本当に大きな傘で
広角レンズでも収まりません





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桜は どんな声でお喋りするのかしらって
ずっと想像していたんです





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きっと 囁くような小さな声なのでしょう

だけど こんなにたくさんだから
少し賑やかに感じます





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和音のように 心地よく響きます





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私は耳を傾けて 桜のお喋りを聴いています





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その中に きっと自分の声も紛れています





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咲くごとに 散るごとに
あなたの耳に 届くよう・・・








まり
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糸桜の下 Ⅱ

2019/04/06(Sat) 18:35




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隅を突くより 隅を照らせる人になりたい

眩しい光でなくてもいい 小さな燈明ほどでいい







First Love - Joe Hisaishi







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先日 樹齢800年と書いたこの糸桜は
正確にいえば 800年命を繋いで来た桜で
元木からのひこばえです
それでもかなり古いもので
枝張りといい 幹の重厚さといい
とても貫禄があります





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背も高く これほど大きい傘を持つ桜は少ないので
毎年眺め 楽しませて頂いています




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上ばかり向いていたせいでしょうか
夕べは 久し振りにメニエールが出てしまい床と仲良くなりました
お伺い出来ず ごめんなさい





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― 桜ばな いのち一ぱい 咲くからに 生命をかけてわが眺めたり ―
 
                                 岡本かの子






時は清明 燕は高らかに舞い
田圃では代掻きが始まり 水が入り始めました
命の輝く季節です


大好きなこの歌を胸に
今年の桜も 精一杯眺めようと思います







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光丸山法輪寺にて










まり
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糸桜の下

2019/04/05(Fri) 00:05




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― 願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃 ―   西行


西行桜の樹下は 苔に覆われ柔らかく温まっていました
人は春の子
春に生まれたものは春に帰ってゆきたいと願う・・・
自分の原点が旅の始まりが 人は其処に在ると知っているのでしょうか






「月ノ雫」 薫風之音(箏:藤崎浩子 尺八:鯨岡徹 和楽器)






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いつも 散り際にしか訪ねられなかった桜に
今年は 少し早めに逢いにゆきました





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五分咲きくらいでしょうか
いつもより遅い開花のようです





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西行法師が同寺を訪れた際 
「盛りには などか若葉は今とても 心ひかるる糸桜かな」
と詠んだと伝えられている 樹齢800年の枝垂れ桜です





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糸桜と呼ばれた程 華奢な枝に
淡い桜色が楚々としていて とてもうつくしいです






まだ写真の整理が終わらないので
少しずつ載せたいと思います








まり
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てくてく塩原 Ⅲ

2019/03/18(Mon) 23:53





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煩悩が溜まったら 此岸を離れてお散歩しよう

いつまで経っても悟れない 愛のことなど考えて・・・

春彼岸の入りに 自然を讃え命を愛おしむ






Tchaikovsky - The Seasons | June: Barcarolle





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830年以上の歴史を持つ臨済宗妙雲寺を訪ねました

このお寺は 平清盛の娘 
妙雲禅尼が草庵を作り余生を過ごした処です
松尾芭蕉や 夏目漱石も訪れているこのお寺は
五月になると 三千株の牡丹が咲きます




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昨年の冬の夜に 本当は来たかったのですが
雪があって 諦めました
今年も三月中は 竹灯り展をやっているので写しに来たいのですが
道路がうねうねで とっても怖いので・・・やっぱり夜は無理かな・・・




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やさしいお顔です




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滝がありました




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水の波紋が好きです



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水場の周りには ザゼンソウがありました




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牡丹園の入り口です
今年は 五月に是非もう一度来てみたいと思います

今回は此方にある 松尾芭蕉や尾崎紅葉 斎藤茂吉 夏目漱石の
歌碑や句碑をゆっくり眺めてこられなかったので 次回の宿題にします




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てくてく塩原 これで終了です
たくさん観て頂いて ありがとうございました


寒い寒いと言っていましたが いつの間にやらお彼岸です
お墓参り 温かだといいですね








まり
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