花の足音

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心の旅

2020/09/05(Sat) 23:54






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ガラス張りの彼方と此方 ネコはクマくんと出逢った




きみ そこで何してるの?

お料理やお洗濯やお掃除や お花の世話をしているよ

そこから出られないの?

いやべつに 出られないわけじゃないけど・・・

そんなところに居ないで 出ておいでよ 







Mr. Lonely - Tokyo FM








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あぁ・・・ 外は久し振りだなぁ・・・

クマくんは 何をしてるの?

ボクは 旅の途中さ

何処に行くの?

決めていないんだ







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一緒に 行こうかな?

いい?

あぁ もちろんさ!






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あっ! ネコくん マスク忘れた







まり
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ゆめはな村の雪遊び

2020/01/29(Wed) 22:33






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やっと ゆめはな村に雪が降りました
みんな大喜びです



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クマくんたち 何して遊ぶのかなぁ…







Bill Evans - Waltz For Debby






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ねぇねぇ クマくん 雪だよ!雪が積もったよ!

そうだね やっと雪景色が見られたね

でも雪がちょっとしかないから 雪だるま作れるかしら?





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そうだなぁ…びちょびちょの雪だしねぇ…

でもでも作りたいよぅ

う~ん 小さいのなら作れるかなぁ

作ろうよ! もう雪は降らないかも知れないよ!






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よし 作ろう!この冬の想い出を作らなくちゃね

わ~い!どんなのにする?

どんな形にしようか?

雪がたくさんいるかしら?





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よ~し 雪はボクが運んで来るよ
広場に積み上げよう♪

さぁさぁ 一杯運ぶぞぉ

クマくん この雪は重そうだね

大丈夫だよ これくらい





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ウサギくん これ何?

モアイ像♪

なんでww

あのね 写真で見たことがあるんだけど
首だけのもあって不思議に思ってたら
地面の中に大きな体があって感動したの

こんな感じ? 鼻が高すぎない?

頭はもっと絶壁だよね





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う~ん 見えるかなぁ?

やっぱり鼻が高すぎない?





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ねぇねぇ やっぱり鼻が高すぎないかぁww

クマくん 出来たね♪

でもでも 鼻がww

北国のモアイ像だから
鼻が大きいんだ!






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ゆめはな村に降った ほんの少しの雪は
クマくんやウサギくんたちを 夕暮れまで楽しませてくれました


来年は 冬らしい冬が来て
もっと大きな雪だるまが作れるといいね





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今日は朝から スコールのような雨が降って
気温も7℃もあり まるで春のようでした
芽出しの雨になったようで クロッカスに花芽が上がって来ました
暦の上では という言葉が今年はいらなくなりそうですね

夕月は細くてとてもきれいな三日月でした








まり
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ゆめはな村のクリスマス Ⅱ

2019/12/18(Wed) 22:27





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Knock knock Who's there?

カチャ・・・18番目の窓が開く


ねぇクマくん 光りの卵はそれからどうなったの?
うん 橇のお話のところだったよね
ねぇクマくん 雪が降らなくても橇は走れるの?
そうなんだよネコくん サンタさんお仕事できないと困っちゃうよね
クマくん ゆめはな村に雪は降ったの?
それがね・・・







Martin Hurkens - You Raise me Up (L1 TV, www.L1.nl)







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村のみんなは 光の卵を橇に積んで
陽だまりの丘まで運ぼうとしましたが
雪がないので びくとも動きません




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ねぇ 皆で押してみて 
ボクは前から引っ張ってみるよ
そうれっ! うわぁやっぱり動かないや
どうする?
どうしよう・・・





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大切なプレゼントだから ちゃんと孵さなきゃ・・・
じゃぁ 交代でひとりずつ見守りをつけようよ
そうだね そうしよう!

でも 一体何が生まれるんだろうね
あたしは 産着を縫っておこうかしら
でも どんな大きさの子か分からないだろ
じゃぁボクは 大きくても寝かせられる藁のベッドを用意しようか
ねぇねぇ ゆめはな村の住民がひとり増えるのよね
そうだよ 久し振りのことだよね
うれしいね 本当に
新しい記念樹を植えようか?
それいいね 記念になるね!
桜がいいわ
そうだね 桜がいい!
春になったら 皆でお花見が出来るでしょう


ねぇ 見守りの順番はどうする?
あっ まず初めは私が見守るわ
ウサギくん じゃぁ頼んだよ
何かあったら 知らせてね


そうして 暫くの時が過ぎ
ウサギくんが うとうと転寝しかけた時でした


パリパリパリン・・・卵の殻に罅が入りました
驚いたウサギくんの前に現れたのは・・・





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あなたは誰?

私は月

えっ? あのお月さまなの?どうして?




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秋の収穫祭の時 皆でお月見をしてくれたね
そうして 皆で拵えたご馳走をたくさん供えてくれた
私はね とてもうれしかったんだよ
だからサンタさんにお願いをして 光の卵になったんだ

それがプレゼントだったの?

そうさ 夢見る気持ちを届けたかったんだ
ドキドキしてワクワクして あったかい明日を夢見る気持ち
ささやかな楽しみに 皆の笑顔
そんなものをプレゼントしたかったんだよ





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さぁて そろそろお空に帰るとするかな・・・

待ってよ お月さま
私の夢はねお空に行くことなの
叶えてくれる?

う~む キミひとりくらいなら連れて行ってあげられるけれど・・・




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じゃぁ行くよ しっかり摑まっていてね

そうして ウサギくんはお月さまと一緒にお空に旅立ちました






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ふ~ん だからお月さまの中にはウサギくんがいるんだね
そうだね 満月の夜には楽しそうにお餅つきしてるよね
あれ? クマくん 今何か通り過ぎた?
えっ? 何も通らないよ ネコくん寝ぼけてるの?
これでお話はお終いさ




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やぁ サンタさんのボランティアですか?大変ですね

あぁ・・・今年は雪が少なくて困ったもんじゃわい
働き方改革で昼間も仕事が山積みでのぅ・・・
時代が変わってバイクが支給されたんじゃが これがまた大変で
サンタさん 安全運転でお願いしますよ
おぉ おぉ 分かっておるわい 夢を運ぶんじゃからのぅ・・・


えっ? あれ?もういない
あのお爺ちゃん 凄いライダーだったりして・・・
まさか・・・






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ふぉふぉふぉ・・・
次は どの町にしようかのぅ

新しい時代が 夢を見られる時代になるように
芯から平和な時代になるように
やれやれ 今年も忙しいのぅ・・・







子どもたちがイヴの夜 ワクワクしてドキドキして
クリスマスの朝には うんと早起きをして歓声を上げた
いつかの昔のクリスマス 大人も子どもも夢見る時間
私は・・・時代が変わっても ささやかで温かい時間が失われない
安心して眠れる 安心して食べられる 安心して働ける 
安心して生きられる そんな平和な国の住民でいたいのです


いつも 読んで下さってありがとうございます







まり
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ゆめはな村のクリスマス Ⅰ

2019/12/17(Tue) 23:47





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Knock knock Who's there?

カチャ・・・17番目の窓が開く


それは ある年のクリスマスの明け方の事でした
ゆめはな村の 一番古くて大きな樅ノ木の根元に
サンタさんから プレゼントが届いていたのです






Libera - O Holy Night







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それはもう 村中が大騒ぎです

いったいこれは何だろう?
ねぇねぇ こんなもの見たことあるかい?
何かの卵みたいだね
何も書かれていなかったの?
ゆめはな村の皆さまへ としか書いてなかったんだって
怪獣の卵かな?
誰か触ってみたかい?
どんな子が生まれて来るんだろう?
新しい命かぁ・・・
怪獣の?
まさかぁ~





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いつ孵るんだろう?
可愛い子かなぁ?

この卵の大きさなら 大きい子だよね
そうだね ネコくんみたいに小さい子じゃないね

サンタさんからのプレゼントなんだから
きっと素敵な子が生まれて来るに違いないね




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いつまでたっても 騒ぎは収まりそうもありません
村のみんなはそれぞれに想像を巡らせます
あーでもないこーでもないと話しながら
賑やかなクリスマスになりました





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村一番のお転婆猫が 卵の上にふわりと飛び乗りました

う~ん 何だかあったかい気がするぞ
中から微かな音が聴こえてる
一体 どんな赤ちゃんなんだろう・・・





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ねぇ トラ猫くんはどう思う?
う~ん あたしは可愛い女の子が出て来るんじゃないかと思う

ねぇクマくん 出て来たら誰が育てるの?
そうだなぁ・・・皆で育てられたら嬉しいなあ
でもぼくは男の子が良いな

でもさぁ もしもクマくんより大きかったら?
う~ん・・・





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ねぇ こんなに寒いのにお外に置いておいていいの?
卵の中まで 凍りついてしまわない?

じゃぁ 土の中に埋めた方がいいのかな?
一輪車に乗せて 陽だまりの丘に埋めようか

あれあれ 重いぞ 凄く思い
びくともしないね
ウサギくんたちも手伝ってよ

よいしょ よいしょ
クマくん 一輪車じゃぁ無理だよ
橇なら運べるかもしれないけれど・・・






つづく





まり
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ブラウン教授の憂鬱

2019/10/22(Tue) 23:55






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ブラウン教授 ご注文のサルナシをひと房
お届けに来ましたよ



おぉっ!持って来てくれたか 待ってたんだよ




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子猿よ よく熟れていて甘いなぁ
お山には もっと生っているのかな?
また採って来てくれるかい?



うん いいよ また採って来るよ



おや? 浮かない顔だね どうかしたのかな



何か胸につかえちゃって痛いんだ・・・



学校で何かあったのかい?
勉強が分からなかったのかな?
宿題を忘れたとか・・・
それとも 友だちと喧嘩でもしたのかい?








เพลงสากลแปลไทย #23# Desperado (Lyrics & ThaiSub)







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ブラウン教授 このサボテン黒いんだね
中も黒いのかなぁ・・・
あのね 学校に仲良しの友だちがいてね・・・
クマくんて言うんだけど・・・


ふむふむ・・・





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そのクマくんの友だちが う~んと年上の女の人なんだけど手紙をくれてね
でもスマホの操作もあまり分からないから
ノートを写して見せてあげたり ボクなりに頑張っていたんだけどね
ある日突然さ 「警告」って言われてさ
ボクが楽しく描いてる事を 不良だって言ったんだ
学校でクマくんと仲良くすることが 家庭を壊すって


ふむふむ・・・




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でもボクはね 警告って言う言葉は命に係わる時に出す言葉だから
滅多やたらに人に投げる言葉じゃないってちゃんと反論したんだよ でもね・・・
暫く黙った後 開口一番の言葉はね
「私は そんなきれいな写真は撮れませんが・・・」だったの
その後 嫌になってクマくんのその窓にはあまり行かなくなったよ
それでもある日ね 偶然見ちゃったんだ
そのおばさんが暑い日にね ミディ―トマトを冷凍にしたのを
冷たいおやつをどうぞって出した後 すぐに次のページを被せてた
人に観られたくなかったんだよ
な~んだ 自分だって同じようなことがしたかったんじゃないか
自分だって家族が居るのに そう言うの不良って言うんじゃなかったのって・・・
暫く呆然として その後一番いけないのはクマくんなのかなって思った


う~む・・・どうしてだい?





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クマくんは 趣味が広すぎてストライクゾーンが大きいんだ
いったい幾つなんだろう?
仙人みたいだな・・・


ふむふむ でも同級生なんだろう?






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そうだけどさ その畑のおばさんだって同級生だもの
可笑しいよね
ねぇ教授 人は幾つまで恋が出来るんだろう?
灰になるまでかな?



うむうむ それはね生きることに必要な養分なんじゃないかな



教授もそうなの?







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うぉっほん・・・
子猿よ さっきから随分喋っているけど胸のつかえはどうなった


あっ 少し流れたみたい・・・





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子猿よ 一番の問題は何なんだい?


それはね ボクはクマくんが唯一無二なのに
クマくんは色んな変そうで いつぱい恋人を作るんだ
それが寂しいってこと・・・





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学校が詰まらなくなったかい?


うん・・・ちょっとね・・・





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でもね 子猿よ
学校はそうやって いろんな人を知ることが出来るだろう
上から目線の人も 平気で酷い言葉を投げる人もいるんだよ
人の振り見て我が振り直せって言葉もあるだろう
その人にも「事情」があったのかも知れないし・・・



そうだね クマくんに騙されているのかも知れない
だって クマくんがいると思ってあの町にまで旅行してたもん
可哀想だと思ったよ クマくんは本当は悪い奴なのかなぁ・・・
こう言う町でさ 本当の友だちって出来るのかなぁ・・・





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子猿はクマくんに訊いてみたのかい?



うん ちゃんと訊いたよ
でもね ボクの窓はひとつだけだって言うの
だから ボクは信じるしかないんだ・・・





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う~む・・・
では 学校にプラカードを立てておくかな?
どうだい?



ブラウン教授 ありがとう ボクもう少し頑張ってみるよ



あぁ子猿よ 次もサルナシを忘れないでおくれ



ブラウン教授のウィンクで子猿はお山に帰って行きました とさ 








まり
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ゆめはな村の収穫祭 Ⅱ

2019/09/15(Sun) 23:23





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村のあちこちで稲の刈り入れが始まりました
さぁ 今日は楽しい収穫祭です







VIVALDI "The Four Seasons" - Autumn







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よいしょ こらしょ 
大収穫だぁ みんな喜んでくれるかな




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うわぁ くまくん大収穫だね
色んなご馳走が作れそうだよ



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おぉっ! たくさん採れたな
収穫祭にはお酒も出るのかなぁ・・・



何だかみんな楽しそうに集まって来ました



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じゃぁじゃぁみんなで作ろうよ♪




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小さな坊ちゃんカボチャが採れたから 
お肉を詰めて蒸し物にしよう
ナツメグを効かせてね




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秋だから やっぱり秋刀魚も焼かなくちゃね

ねぇちょっと誰か 大根おろし持って来てー!




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あっ!くまくん
作り乍ら吞んだら お料理が出来る前に酔っぱらっちゃうよ




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小さな茄子とコリンキーを浅漬けにしようか




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人参やお豆やきのこの微塵切りを入れて
五目お稲荷さんを作ろう!

ねぇねぇ 葉っぱのお皿に並べようよ

あっ!上にお月さまを飾ったら?

可愛いね♪




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そうだ カジカのお汁には星を浮かべましょう




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ねぇ デザートは?

イチジクで作ろうよ! 梨もあるよ
ワインでコトコト煮ましょうね
イチジクは 女の子の身体にいいんだってさ

じゃぁ 冷えたらアイスクリームと一緒に食べよう!

えっ ボクたちは食べちゃだめなの?





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今日は 楽しい収穫祭

秋の実りに感謝をして 
村のみんなで美味しいものをたくさん作りました

ゆめはな村に陽が落ちて 秋の実りを頂きます
よく働けたことに感謝をして 皆で夕陽を眺めます

暑い暑い夏を越して 雨ばかりの日々を潜り
台風も来たけれど 大風も吹いたけれど
こんなにたくさんの実りをありがとう


さぁ みんなで揃って 頂きまーす!






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くまくんも いっぱい頑張ったね
肩揉んであげるよ


明日からも 頑張ろうね








まり
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ゆめはな村の収穫祭 Ⅰ

2019/09/14(Sat) 20:05





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それは昨日の事でした
柔らかな陽が射して 気持のいい朝
うさぎとカメはぬくぬくとした干し草で
久し振りの日光浴


今夜は楽しみにしていた十五夜だね うさぎさん

うん だけど最近お月さまを見掛けなかったから
何だか胸騒ぎがするんだよ 心配し過ぎかなぁ・・・




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ねぇねぇ そんなことよりひっくり返してよ
夕べ寒かったからお腹が冷えちゃったんだよ 干したいんだ

いいよ ほんとに寒かったよね
ボクなんか 毛布やお布団を出したよ

え~うさぎさんは寒がりだなぁ また暑くなるんじゃないの?

だってもうお彼岸が来るよ カメくん
昨日なんか 昼間15℃しかなかったよ
時間が経つのは あっと言う間さ








Beethoven- Piano Sonata No. 15 in D major ('Pastoral') Op. 28- 4th mov. Rondo: Allegro ma non troppo







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さぁ 今日もゆめはな村に陽が落ちます
あれ? 何だか雲が多いですね
せっかくの十五夜だって言うのに・・・






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ねぇ やっぱり変だよ お月さまの気配もない
幾ら雲が多くたって やっぱり変だよ
こんな十五夜見たことないよ

そうだ くまくんに訊いてみようか




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えっ? お月さまかい?
そう言えば 最近夜が雨降りばかりだったから
少し萎んでいたような?

昼間 芒原の方へふらふらと流れて行ったみたいだったけど
まさか 落っこちちゃったのかな?


ありがとう くまくん 探してみるよ





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うわぁ お月さまったら どうしたのこんなに萎んじゃって
大変だぁ 膨らませなくちゃ!


うさぎさんは 仲間の処へ萎んだお月さまを連れ帰り
急いでまんまるに戻すことにしました



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時間がないよ 急がなくちゃ みんな待っているんだもの
どうやって膨らまそうか?

あっ 取り敢えずお空には厚いカーテンを引いておいて
その間に頑張ろう!

あれ?栓が外れてる だから萎んじゃったんだ
直接ふぅーって息を吹き込める?

あぁん だめだぁ 中々膨らまない・・・
そうだ! ストローを使ってみよう
よし 交代しながら順番にね
息を吹いてばかりだと 目が回っちゃうからね




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きっと今頃みんな お空を見上げてるね
十五夜は特別だもの

さぁ あとひと吹き・・・

待って! 今年は十六夜が満月だから
もうこれでいいんだよ


あっ 浮かんでくよ
お月さま もう大丈夫だね

あぁ ありがとう
あんまり雨ばかりで お休みしている間に
栓がとれていたみたいだ 悪かったね


さぁ 雲のカーテンを引いて来よう!





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まぁ・・・きれいなお月さま
うさぎさんたちが まんまるに戻してくれました

明日は 楽しい収穫祭が出来ますように・・・

みんな今頃 お空を見上げていますよ
秋の実りに感謝を込めて・・・




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あっ お月さまのおへそが見えました♪

ねぇみんな たまには点検してあげて下さいね
また栓が外れたりしたら大変だもの










つづく



まり
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とんとむかしあったとさ Ⅲ

2016/07/02(Sat) 22:35






Departures (Soundtrack) - 18 Okuribito (Memory)










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あれからどれくらいの時がたったじゃろう・・・



小兵衛は夢とも現とも判らぬような日々を過ごし

穏やかな毎日がずっと続くような気がしておった






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ところが ある朝目覚めてみると すいが何処にも見当たらん

小兵衛はあちこち探しまわったが すいは何処にも見当たらん




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小さな家の中もくまなく探したが 着物の切れ端さえ見当たらん

すいは まるで掻き消すように消えてしまった





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すいやー すい いったい何処に行きおった

わしをひとりにして いったい何処に行ったんじゃろ





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ひとりしゃがみ込んだ部屋は やけに広く感じ

毎晩の夕餉の匂いが想い出された

小兵衛がため息をついていると いつの間にか陽は暮れて

遠く山の入り口が茜色に染まりかけている時じゃった

小兵衛がふと眺めていると何かが違う・・・



おやぁ・・・景色が変わった・・・何が変わったんだ・・・

あぁっ あの木が無い わしの好きだったあの木が!





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小兵衛はじっとしていられず走り出した

はぁはぁ・・・はぁはぁ・・・おかしい・・・そんなはずはない

ずっとあった木だ 無くなる筈はない

毎日眺めていた木だ 消えてしまうはずはない

あぁ・・・息が切れて来た・・・

おかしいな この辺りに在った筈だ





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小兵衛が走り寄ったいつも遠くから眺めていた場所には 

随分と痛んだ切り株がひとつあったそうな



あぁ・・・これは・・・



よく見ると 切り株から元気のいい若芽が何本か伸びておった

その芽を見た途端 小兵衛の目からぽろぽろと涙が毀れた



すい・・・ あぁ・・・すいだった お前なんだね・・・

お前は水の木だったんだ・・・

弱った手足をわしの為に燃やしてくれたか・・・

ありがとう・・・ありがとう・・・




お前が元通りの姿に戻る頃 わしはもうこの世にはいないだろう

でも決して忘れないよ お前の事は忘れない

わしが生きている間は お前を見守っているよ






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小兵衛が力なく家に戻ると 庭先に小さな芽が風に揺れておった

あぁ・・・すい・・・すいの子だ・・・

こんなところに 子を産んで行きおった・・・




それから小兵衛は 庭先の水の木が随分と立派になるまで

元気で長生きをしたそうな・・・




とんとむかしあったとさ

むかーし むかしの物語








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生き物は皆 互い違いの時間を生きている

時の長さはそれぞれ違い 呼吸をしている空間も違うのでしょう

そんな時の中で 心を重ねられる事の有難さを思います

その瞬間に意識もせず 何気なく発した一言に

人は時に誰かを助け 誰かに助けられ生きているのではないでしょうか


今 この瞬間に 私と巡り合って下さった皆さまへ・・・

いつもありがとうございます 

とてもたくさん 心を助けて頂いています





長い悪戯書きを読んで下さって ありがとうございました










まり
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とんとむかしあったとさ Ⅱ

2016/07/02(Sat) 10:05






Joe Hisaishi - Feel









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土間の辺りで ぱちんぱちんと薪の爆ぜる音がする

その内 粥の匂いが漂って来て

小兵衛の乾いた口の中に生唾が溜まって来た

あぁ・・・いい夢だなぁ・・・旨そうな夢だ・・・






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夢の中で ぼんやり目を開けると

粗末な身なりの女が粥を焚いていた




お前は誰だ どうしてそんなところに・・・




これはこれは旦那さま

実は夕べ この先で道に迷っておりますと何の標も無く途方に暮れ

夜目も利かず足を挫いてしまいました

女の身ではこの先を行くのは無理かと思いまして

こちらの軒を一晩お借りしたのですが・・・

声を掛けても返事無く 勝手をしてしまいました


せめてものお礼にと あったお米で粥を焚かせて頂きました






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おぉ そうだったか これは有難い

しかし 薪はもう無かったろうに・・・






薪に困っておいでなら 私が採って参りましょう

暫くこちらに置いて頂けるなら 旦那さまが動けるようになるまででも

お手伝いをさせて頂きます






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いつの間にやら 女は小兵衛のところに居ついたそうな

女は 毎日何処からか薪を背負い戻ると夕餉の支度をし

小兵衛は随分元気になっていったそうじゃ






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夕餉の後は決まって 小兵衛は女の膝枕で休んでおった

女は まるで猫を撫でるように小兵衛の身体を撫でていた

そうされると小兵衛は 不思議と一日の疲れが取れていくように思えたのじゃった





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なぁお前 わしはお前の名も知らん

いったい何と言う名なんだい




すい と申します



すい か・・・変わった名だのう






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わしは随分力も湧いた お前のお蔭だ

だけれどこの処 お前は顔色が冴えないような気がするが

なんぞ心配事でもあるんじゃなかろうか・・・





いいえ旦那さま 気のせいでございましょう

すいはこんなに元気です





つづく







まり
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とんとむかしあったとさ Ⅰ

2016/07/01(Fri) 20:49






Andrew York - The Equations of Beauty "h" (1957 Hauser II ex. Bream)











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昔々の事じゃった

お山の裾の随分はずれに 小兵衛と言う男が住んでいたそうな





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小兵衛はとても働き者で 花や景色を眺めるのが好きじゃった

朝陽と共に起き出して 小鳥などの話にもふむふむそうかと耳を傾け

風の歌などよく歌い 決して欲張る事も無く

日々を感謝し暮らしておった






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そんなある日の事 小兵衛は急な病に倒れ寝付く事が多くなった

それでも身体の楽な日は出来る仕事をして

縁から花や入り陽などを眺め楽しんでおったそうな





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広い原野を見渡していると

無性に山に入りたい気持ちになり

あぁ・・・そう言えばこの春はいつまでも寒くて薪をよく使ってしまった

山に入らねば薪も拾えん どうしたもんだろう・・・






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あぁ・・・然しこの足では山まで行けん

困ったのう・・・どうしたもんだろう・・・







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ある晩 小兵衛がうつらうつらしていると

不思議な夢を見た

破れかけた古い障子の穴から 遠く森の入り口にある

大好きだった一本の木が薄らと見えて来た






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おや 枯れかけているのか

いつからあんなに元気がないのだろう・・・

肥しが足りないのだろうか

それとも虫にでもやられたか・・・



あぁ・・・可哀想に・・・辛かろうなぁ・・・







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小兵衛は 高い熱を出していた

夢と現を行ったり来たり 朝が来たのも気づかんじゃった

そんな時 土間の方で何やら小さな音がした



つづく










まり
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