Puscifer Trekka Kurosawa Dream
疑問符が溢れ出し 笑うほど悲しくなってしまう 日曜の午後
ふと 黒澤監督の 『 夢 』 を 思い出す
そして 夢 の中には 疑問符も 情報も システムもないことを
心が 再認識してゆく・・・
森の入り口には カラスが数羽 群れていた
一歩 足を踏み入れると 草の間に
たくさんの マンドラゴラが 群生している
うっかり 引き抜いてしまおうものなら
悲しい 叫びを 耳にしなくてはならない
夢の中で 森の中を歩くなら たぶん人は
木々の間から覗く空 だけを見つめ彷徨う
足元の マンドラゴラを見つめながら 歩いてゆくのは
まるで ロールプレイングのゲームに興じているような
そんな 錯覚に陥ってゆく
Aretha Franklin - I say a little prayer ( Official song ) HQ version , Photos / Photoshoots
ただ ひとつの声だけを聴いて 過ごしていた時の幸せが
本当の 深い 夢の中だったんだろうと感じる・・・
そんな時間の中に 身を浮かべ 漂うのは
間違っているんだろうか 大人になれないんだろうか・・・
でも 大人たちが 多くの情報に揺さぶられ
歌の一番と二番を 摩り替えるように
右往左往しているのを見ていると
自分の会話している相手が もしかしたら別の 違う人と
本当は 会話しているのではないかしら
なんて 思ってしまう
森をぬけた その先にある 扉の向こうにいる人と 二人きり
ただ 恋しい想いを胸に 寄り添いあい 語り合う
映画の中の様に 理屈もなく 現実から逸脱した瞬間に 幸せを感じる
そんな時間の中で 心の肌を 触れ合うことは
もう ないのだろうか・・・
だから 日曜日は 嫌い
日曜日が来る度に 自分が 少しずつ
大人に なってしまう気がする
本当は ずーっと 深い夢の谷にいて
渡る風に吹かれ ひとつの空を 見上げていたいだけなのに・・・
まり