花の足音

2014 / 03
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三年前の心に そっと手を伸ばして触れる

2014/03/11(Tue) 14:30







Yo-Yo Ma James Taylor - Hard times come again no more









那須のお山を背にして 私はピアノを弾いていた

先生が隣で 黙ってそれを聴いていた

あの時 何の曲を弾いていたのか

記憶は 失われてしまった



突然の 大きな揺れ

建物の入り口は塞がれ 靴も取れず

スリッパで山に逃げたが 地割れがあると蹲る

道路では 大きな車が ミニカーの様に 跳ねていた




大橋を渡らなければ 帰ることが出来なくなってしまう

途中で 落ちようと・・・

そう想いながら アクセルを 思い切り踏み込んだ



一人でいる母を心配し 車を飛ばす道すがら

アメ細工のように撓る信号機に叩かれそうになり

車中でさえ 身を屈め 帰路を急いだ




目の前の建物が 次々と潰れ 道路が裂け ガスが地中から噴出し

帰って来れない息子を想い 夜遅くまで苛立ち

再開の喜びに 打ち震え 抱き締め合った瞬間

決して 決して 忘れる日が来る事はない



ホットスポットに降った 放射能の雨を 全身に浴び

崩れた庭先を 片付けていた日


余震の度 身を硬くして過ごした時間





全てが 未だに 命の緊張を求める

誰もが味わった 大きすぎる恐怖を

皆が 呑み込んで 過ごしてきた 三年と言う月日

未だ 呑み込めぬ状況の方たち




想いは 埋もれ 流れ 散り 留まり

たくさんの渦を作った

でも その渦の中には 同じだけの

感謝 喜び 気付き が あった



忘れることが いい事もある

けれど 忘れてはいけない事もある

あの日の夜の 東京で 夜通し 歩く人並みの

定規で線を描くような 生真面目さ



この国の 欠片になれて良かった ふとそう思った瞬間


『 経験の結果から生まれ出る 凡ての美しい夢 』 は


この国の 欠片だから 頂けるものなのかも知れない





鎮魂の お役には立たないかも知れませんが・・・

全ての人が その時に 抱き締めた命を想い 振り返ること

それは 亡くなった方達の命を抱き締める事と同じなのではないかと

そう 思います



先に旅立たれた方々が どうか 心安らかに眠れますように・・・







3.11に 寄せて










まり 
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声がする

2014/03/11(Tue) 13:00







Ennio Morricone : The Lady Caliph

















喧騒から静寂へと 戻った途端





あなたの声がする・・・


体中 いっぱいに あなたの声がする・・・


指先の 血管の先まで


走るように あなたの声が広がってゆく


そうして 私は埋め尽くされ 満たされてゆく
















空に 音が並べられる


一つずつ響かせて 耳を澄ませば


いつまでも 小さく鳴り続け


次の音に 繋がってゆく


響きは 二重にも 三重にも 重なり 厚みが増し




その 重なりに 身体を預け


風を 全身で受ける














小さく 呟いてみる









ただいま










まり
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