花の足音

One Direction - Story of My Life (Home Free a cappella cover)

















町はすっかりクリスマス一色に染められ

個人宅の庭先にも　イルミネーションが飾られている




私は　２年前に失くしてしまったクリスマスを

夢の中で想い出したりする・・・














サンタクロースが尻餅をついた暖炉は無く

ガス暖炉の火が　音もたてずに燃えている














クリスマスグッズは仕舞ったまま

暖炉の上には　コーギーのバジルとビションのブルースの

体毛の入ったお人形と写真が飾られている












ツリーはプロテスタントの友人の所でこっそり愉しみ

憂鬱な１２月が　早く過ぎ去って欲しいって思っているのかも知れない・・・
















憂鬱な季節に　白菜が美味しくなる・・・




外葉に豚のバラ肉を重ね　私のため息と

何処かのご婦人の虚しさと　街ねこのさよならと

誰かのやるせなさと　あと色々全部くるくるして

蒸しちゃえ・・・











蒸しちゃえば　消化出来るんだ・・・きっと・・・







　




芯は　とても甘い

取れたての冬白菜の芯は　サラダが美味しい

とんとんとんって千切りにして　軽くお塩して

裂いた蒸し鶏と煎り胡麻をマヨネーズで和える












生き物はみんな　白菜みたいだ

芯に辿り着くまでは遠い

歳をとる程　外葉が厚くて頑丈だ











後どれ位　外葉を食べたら芯が出て来るんだろう・・・

と　子猿は考えている・・・みたいだ











まり

CW Stoneking - The love me or die - lyrics
















１２月２０日

ぼくの心を写したような記事を読み　うんうんと言いながら２０個目の窓を開ける













頑張っても頑張らなくても　陽は昇り陽は沈む












期待をしてもしなくても　陽は昇り陽は沈む













躓いても躓かなくても　陽は昇り陽は沈む












僕がいようがいまいが　陽は昇り陽は沈む












クマくんが落書きをしようが寝ていようが　陽は昇り陽は沈む












愛を取ろうが面子を取ろうが　陽は昇り陽は沈む












自分を信じようが信じまいが　陽は昇り陽は沈む













前を向こうが後ろを向こうが　陽は昇り陽は沈む












情熱があろうがなかろうが　陽は昇り陽は沈む











穏やかに過ごそうが雄たけびをあげようが　陽は昇り陽は沈む













昔　ぼくのお空には溢れるような感動がいつもあった

泣いていても笑っていても

心の襞が　いつもプルプル震えていた



きっと　手を繋いでいたクマくんの振動が

伝わって来たからなのかも知れない・・・




人は　自分で自分を鳴らす事の出来る凄い人もいるのだろうけれど

ぼくは　人に鳴らして頂いて鳴る小さな鈴しか持っていなくて・・・

そして　すぐに錆びついちゃうんだ・・・






ぼくはクリスマスの夜には　見えないくらいに小さく萎んで

風に飛ばされて　何処かに飛んで行ってしまうかも知れない・・・




見えないお料理ばかり食べていても

空腹は満たされない・・・






お腹空いた・・・




















まり