花の足音

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十八日間

2016/10/30(Sun) 23:14






Yasmin Levy - Una Noche Mas









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夕暮れに目を伏せて 匂いを嗅いでいた

私の知ってる あなたの匂いを嗅いでいた

唇の端から溢れていたものを 呑み込んで

慣れる事のない 隙間風を除け

渡り廊下の端っこに ぺたりとしゃがみ込んでいた







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突き上げる情動は 波のように押し寄せて

抗えぬ衝動は 身体の奥を掻きまわす

街角に流れる曲ひとつに あなたの掌想い出し

新聞の記事ひとつに あなたの膝を想い出す







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逢いたくなったら微笑んでみるって

約束通りしたけれど

頑張っても頑張っても頑張り切れなくて

奥で 便りを待ちたくなったの

奥で 帰りを待ちたくなったの







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ひとり抜け駆けするように 白くなった髪を

撫でつけるような吹く風に押され

あなたの白い頭が 垣根越しに見え隠れしながら

少しづつ近付いて来るのを 小縁から眺めていたい












まり
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深夜食堂 6

2016/10/30(Sun) 11:39







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お月さまが瞳を閉じる頃

やっとこ 仕事の片付けを終え家に入る

夕ご飯を作り食べ終わると

いつの間にか 記憶が無くなってしまう








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真夜中に 指が痛くて飛び起きてお風呂に入ると

温まって痛みが和らぎ またいつの間にかうつらうつら




夢のろおじに 赤ちょうちんが見える

右手の甲で すっと暖簾をめくると

すりガラスの向こうは 湯気で曇っていた









鈴木常吉 - 思ひで (深夜食堂 OST)







やぁ   いらっしゃい・・・

今夜は随分と 風が強いですねぇ お客さん

外は寒かったでしょう






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あぁ・・・湯気が立って あったかいね




えぇ 煮物が美味しい季節になりましたね

えっ人参ですか?

済みませんね お客さん

私 煮物の人参が苦手で うちは入れないんですよ






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今日は大蕪が採れたんで 千枚漬けにしたんですが如何ですか?








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これからは 根菜類が美味いですよね






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疲れた時はあったかいもんでもお腹に入れて

身体を休めれば心も休まるかも知れませんよ







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そうだ 今夜は新米ですよ

頑張って夏を乗り越えた力が元気をくれますよ

艶々で甘いですよ








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いやいや 大丈夫

たまには お酒じゃなくて



えぇ・・・飯やですからね







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カジキの竜田揚げと 貝柱のフライです





ねぇ お客さん

だれだって 頑張れない時はありますよ

でもさ そんな後には頑張りたくなる時が来るんじゃないかな・・・きっと・・・





誰だって 自分の足で歩きたい そう思っているんだよね心の底じゃ・・・






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私もね 最近いつも思いますよ

自分の命なんてちっぽけなものだなぁって・・・

でも 一個消えたら もしかしたらこの空は

うんと暗くなっちまうかも知れないって




それが 希望ってやつなんじゃないですかね






あぁ 今夜は星がきれいだな

いつもありがとうございます またお待ちしてますよ




足元気を付けてね お客さん












まり
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心の冬支度

2016/10/29(Sat) 12:59





Connie Evingson & The Hot Club of Sweden - Comes Love







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昨日は 濃霧だった

一寸先も見えない程で・・・




もしも 心の中がこんな状態だったら

ギアをドライブに入れられるかな?






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冷たいお山の中で 迷子になっちゃうかも知れない・・・






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でも お迎えを待ってたら 夜になっちゃうかも知れない・・・






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鍵には お守りが付いてる






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信頼と安心は ドライブの必需品






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しっぽのアンテナも立ってる






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ボクは静かにギアをドライブに入れた




よし  ブレーキペダルから右足を離すよ












まり
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秋のカンバス

2016/10/28(Fri) 10:36






La complainte de la butte // Patrick Bruel - Françis Cabrel








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ムーレンベルギア・カピラリス




モンマルトルの丘で 画家が花を探している




カンバスに描こうと 探している

背中には晩夏を背負って

枯葉の道を 歩いている・・・






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ダーク・チェリーパイ





花は描かれたくて 風に香りを乗せ

画家の鼻先を擽る




冬が来ることも忘れ

ひと時の 暖かな朝陽を浴びて

画家の耳元で ため息をつく







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バフ・ビューティー





色々な画家がいて 様々な絵を描いている





この花は この画家に描かれたくて

木枯らしの中で 咲いたのだろう






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大文字草





夢を見るには 体力がいるとは知らずに・・・






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十月桜





しかし 夢の世界では 体力はいらないのだ・・・






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シスター・エリザベス





白い空に 薄墨を流すように憧れを流し

織りあげた布地で作ったカンバスに描かれれば

長い冬の慰めに・・・




あぁ・・・冬の足音に耳を塞ぎたい・・・







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スウィート・ブライヤー





初夏の喜びが晩秋の紅き実になる





春は夏の助走のよう

夏の疲れは 秋に癒え

秋は冬籠りの火を熾し

冬は春の喜びの為に・・・








時は過ぎてなお 温かさを残し

冬の最中にも実は熟してゆく

夢が無くては 何も描けない

モンマルトルのあの画家も・・・きっと・・・











まり
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秋の刺繍 Ⅲ

2016/10/26(Wed) 08:27






Shenandoah - The Robert Shaw Chorale








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朝陽が 昇り始めると

山の尾根が 浮き立つように

皺を深くする






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白い息が漏れ いつの間にか

秋が 冬の映写機を回す




時は躊躇う事も無く 暖かな光を放ち

過ぎてゆく 今を包む






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安か安か寒か寒か雪雪

   うしろすがたのしぐれてゆくか・・・







あなたが 山頭火を読み

私が アカシックレコードの記録を織る






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晩秋の 土を踏み

谷地遥かに 身を埋め

両の腕を広げ 天恵を頂く 


  




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夢殿に 欲ひとつ

風立てば 消えゆく儚き欲ひとつ





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虚実分かたず 浮かぶ言の葉

紅差せば 紅差すままに






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水面にうつろう

愛しき まほろば






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あぁ・・・愛しき 我が秋よ・・・

旅路の肩を 抱くように抱くように・・・





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問えば答える 我が心

ただあるがまま 身を映し






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初冬の小さき音を聴く









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十月桜





厳しい冬の横顔を見て

身の竦む思いもありますが・・・




絶えず内在している不安を打ち消すように

暖かな陽差しは其処此処にあり




夕暮れに内在する月を眺め

夜に内在する曙を眺め

これから訪れる長い冬を乗り越えて

春を待つ心を忘れず歩いて行こうと思います







日々の感謝を込めて・・・

いつもありがとうございます














まり
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秋の刺繍 Ⅱ

2016/10/25(Tue) 00:01






Jim Hall / The Modest Jazz Trio - I Remember You








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カタカターン コトトントン







夢の箱庭の尾根をくぐり 列車が走る・・・

何処までゆくの?

次の駅は何処?






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次は 冬と言う駅

静寂の森を抜け ましろな音の無い谷沿いを走り

永い眠りを貪りながら 想い出に粉雪が降り積もる





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昨日と言う町は もう過ぎた?

明日という町は まだでしょう?






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さっき 秋と言う駅を出たばかりだというのに

北風が冷たすぎて・・・

ねぇ・・・ 結んだ手をポケットにしまって

ねぇ・・・ポケットの中に どんぐりが入ってる・・・






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冬籠りの準備を始めれば

駆け抜けるように季節が移る

次の駅までは 後僅か






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弁柄色の大地に 粉砂糖を振りかけたような

冬と言う駅が もうすぐ見える

駅を降りたら 明日と言う町まで歩きましょう






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もう少し どんぐりを拾い集めて

ねぇ・・・今年の冬籠りは去年より暖かく過ごしましょう

薪も沢山用意して 火を絶やさずに過ごしましょう






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温めていたいものは

ポケットから出さないで





あっ・・・また峠を越えてゆく・・・









まり
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秋の刺繍 Ⅰ

2016/10/23(Sun) 20:59





Janine Jansen - Beau Soir: Janine Jansen plays Après un reve









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秋の歌
            ポ-ル・ヴェルレーヌ(堀口大學訳)


秋風の ヴィオロンの

節(ふし)ながき啜泣(すすりなき)

もの憂き哀しみに

わが魂を 痛ましむ。



時の鐘 鳴りも出づれば

せつなくも胸せまり

思ひぞ出づる

来(こ)し方に 涙は湧く。



落葉ならね 身をば遣(や)る

われも、かなたこなた

吹きまくれ

逆風(さかかぜ)よ。







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ずっと 見ていたいと思える夢を

見る事の出来る幸せ

ひと針ひと針 心を込めて

お山に色を刺してゆく






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あの時の躊躇いを 栗色で刺しましょう

あの時の高鳴りを 紅色で刺しましょう






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あの時の言の葉を 杏子色で刺しましょう

あの時の微笑みを 山吹色で刺しましょう







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あの時の切なさを 紅柑子色に刺しましょう

あの時の哀しみを 唐茶色に刺しましょう






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果てしなく 深い緑を茂らせた

あぁ・・・ 夏も過ぎ去って

秋の刺繍を 眼前に広げ

顔を埋めて 涙する






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森羅万象に包まれて

一欠けらの想いの小ささを知る




すべての夢が終わって 

窓が閉じられる時

身を包む天蓋の彩りは

まだ 温もりが足りない







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私はもっと あなたを愛そう

深い深い色を染め

山燃えるように 刺してゆこう











まり
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ただ ひとつ

2016/10/22(Sat) 21:06






姫神 あの遠くのはるかなる声








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ほとほとと燃える 情熱の火よ

今 狼煙を上げ 山のすそ野に燃え移る






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風はあるか 

稜線の向こうから

轟々と雄たけびを上げ

骨がキシキシ音立てる






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私は何も恐れない

ただ前だけを向き 前を向き

砂を掴んで走り出す







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失いたくないものは

ただひとつ

守りたいものが

そこに ある






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まり
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何処へ・・・

2016/10/22(Sat) 10:20






Lisa Ekdahl - Give Me That Slow Knowing Smile










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柔らかな 揺り籠の中で

ひとりぽっちは 寂しくて

早く来てよ と叫んでも

あなたは ちっとも来やしない






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腕が 痺れてしまうほど

手を 伸ばし続けても

シャツの裾は 遠すぎて

伽羅の香りは 遠すぎて






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心がいじけて 眠りだす

暖かかった 陽だまりや

広く囲った サークルや

真夜中にした 膝枕






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すっぽり入れる 胡坐の中や

ピタリと収まる 掌や

くすぐったい 指先や

腕を回した 太い首







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逢いたくて・・・逢いたくて・・・

サークルの隙間から 飛び出した

あなたを探しに 旅に出た

心に はちまき巻きながら

泣き泣き トボトボ歩き出す







今 何処・・・











まり
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秋の恵みに感謝を・・・

2016/10/21(Fri) 08:46





RACHMANINOFF-RHAPSODY








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琥珀色の糸が伝う

陽に輝き きらきらと







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春から秋に 咲いた咲いたお花が咲いた

溢れた蜜を頂いて




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雨風の中も飛び続け

胸に抱えて飛び続け







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野に遊び 香り愉しみ色付いて

四季の彩り刺しながら

大和刺繡が出来上がる






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甘い香りが部屋に満ち

あなたの日々の苦労を想う












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今年初めて撮影させて頂いた 日本蜜蜂の養蜂

先日 収穫された蜂蜜のお裾分けを頂きました





今年の悪天候続きの中

蜜蜂たちの 日々の努力の小さな欠片の積み重ねは

今 琥珀色に輝いて甘い蜂蜜になりました






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一滴も無駄にせず

大切に頂きたいと思います

蜜蜂さん ご馳走さまです




秋の恵みに 感謝を込めて・・・









まり
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