Cannonball Adderley - Sack O' Woe
我が影はテーブルを叩き もう一杯!と叫ぶ
もう一杯! もう一杯! もう一杯!
足を踏み鳴らし 頭を振る
まるで何かを身体から追い出すように・・・
トラブルと手なんか繋がない
もう 二度と・・・
音は 抱きとめる場所がなければ流れない
あの音はひとつ処へ向かっている
それが事実
もう あの店には行かない・・・

あぁ・・・私の胸を叩く波よ どうか凪いでおくれ
あぁ・・・私の心を嚙み千切る刃を立て
陽射しに雑じり渦を巻く
水面に薄氷を張り渡して この波を押さえておくれ
存在の意味を知る術もなく
抗う事も出来ない この遣る瀬無さが
私を水底の泥の中へと誘う
糸電話の糸をピンっと張った線など 何処にもない
窓の形は 窓の望む形
三角の窓の外は 三角の空 三角の花 三角の雫 三角の太陽

線を求めぬ三角の意志・・・
私を引けば 線になる・・・
喜びも哀しみも 線になる・・・
そうして私はひと粒の ドットになって消えてゆく・・・

いくつもの私が咲いて 一輪のまぁるいお花になりたい・・・
丸窓から手を振って おはようって微笑んで
涙もいつもまんまるで 愛もひと粒 まんまるで
叩かれたなら転がって ぶつかってもやわらかく
誰もチクンってしなくって・・・
誰もチクンってしなくって・・・
遠き落日の声 響けり
何処より…何処より・・・
まり