Billie Holiday - On the sunny side of the street

梅枝の御簾越しに 見えるお堂は
まだ少し 寒そうで・・・

鐘楼の前に枝垂れる梅枝にも ほころびが見られず
少しがっかりしていた時でした

春陽が冬の亡骸を 静かに抱きしめているのを見ました
それは とてもやさしく慈しむように包んでいました

足元に ふと目をやると
福寿草がきらきらと 輝いていました

シャンパンの泡が弾けているような光の中で
満開に咲き乱れる蝋梅を眺めながら
その香りの中で 永遠を抱きしめていました
それは 自分の想いひとつなのだと
知っている自分を思い出し・・・
また少し歩くと 白梅が一輪微笑んでいました
私にとっての梅のお花は やっぱり白梅なのです

我袖の袂に受けし 初梅を
きみが窓辺に そっと届けん

お花や陽射しに 春の知らせを受ける度
少しずつ元気が出て来るようです
うれしいですね
まり