Tracy Chapman - The Promise

夢の街で三年坂を上っている
現実は 何にも動かす事は出来なくて
この冬は お蒲団の中で夢見てばかり
もうすぐ 虫たちも土の中から出て来ると言うのに
私はお蒲団の中から出る事が出来ない

時折 お花たちが少し早い季節を歌い
窓辺で声援を送ってくれる
夢の街なら 元気にお散歩出来るのに・・・
夢の中なら 何でも素直にお話出来るのに・・・

でも 現実で肺が痛くて苦しいと
夢の中でも 胸が苦しくなるから
やっぱり 夢とうつつは繋がっているのかも知れない・・・

絵の街で クマくんと朝の挨拶が出来るようになって
すごくうれしかった・・・
おはようって微笑み逢うだけで 心が温かくなった
絵の街は 夢とうつつの混じった街で
夢の住人には 少し違和感のある街だった

だけれど その町にはお月さまもお陽さまもいたから
やっぱり 私には夢の街のような気がしていた
でも 夕べ気が付いてしまった
クマくんが つまみ食いしていた葡萄と
同じ日の同じ時間に同じ被写体を写していた事に

何だか 白い髭のお爺さんの印籠のように
頭の上に現実を突きつけられてしまったようで・・・
普通の人は きっと 夢とうつつの間に境界線があって
チケットがある時だけ 夢の街で夢を鑑賞するのかも知れない
フリーパスの私は ボーっと現実を鑑賞していた
大切な質問に クマくんは答えない
いつの間にか 途方もないほど傷ついていた自分がいた
何故だろう 立ち上がる事も出来ない
息をするだけがやっとで でもまだ生きている

三年も隣にいたのに 宮城に住むおじさんとしか知らない
おじさんは答えた
私の愛する女性はあなただ と
それ以外は 何も答えない
答える窓口は 沢山あるのに・・・

行き場を失くした私の愛は 真夜中に咲く花になる
あっても無くてもいいような 人目に触れない花になる
渾身の力を振り絞り 憎しみ事など綴っている情けなさよ・・・
涙が枯れ果てるまで思考を止めていたい
お蒲団の中で・・・
まり