
道の辺に 清水流るる柳蔭 しばしとてこそ 立ちどまりつれ 西行法師
田一枚 植えて立ち去る 柳かな 芭蕉
柳散清水涸石処々(やなぎちり しみずかれいし ところどころ) 与謝蕪村
西行法師が芦野の柳を詠んだ句を主題に 観世信光が謡曲「遊行柳」を書き
それにちなんで ここ芦野の柳は遊行柳と呼ばれ 歌枕の地となりました
Schumann - Romances for oboe & piano : II. Einfach, innig

ここで芭蕉は 西行を偲び
早乙女が 一枚の田を植える間感慨に耽っていたのでしょう
そうして芭蕉の足跡を蕪村が踏み 三人の歌が残っています
現在の柳は 何代目かは分かりませんが
植え継がれて 樹齢四、五十年だそうです

広い田園の中に ぽつんとあります
それなので 大空が何処までも広がっています
今度は 水張田んぼの季節に来て
水田に映る 桜と柳の写真を撮ろうと思いました

昨日は風が強かったので 萩のお花が痛そうでした

俳句や和歌は難しいので・・・
今度 頑張ります

もう あちこち稲刈りが始まりました
黄金色の海の中で撮れて良かったです

歌碑を読みながら 此処に流れている長い時間を想いました
師を慕う心の流れが同じ地を踏み 時を繋ぎ歌も繋がっているのです
とても素敵なことだと 感動しました

秋に見つけた 深い絆でした
まり