
「白露」
杜甫
白露 甘子に団(まどか)なり
清晨(せいしん) 馬蹄を散ず
圃は開く 石に連なる樹
船は渡る 江に入る溪(たに)
几に凭て 魚樂を看
鞭を回せば 鳥棲急ぐ
漸く知る 秋実美なるを
幽径 恐らくは蹊(こみち)多からん
Michel Pépé - L' Apaisement

花の上に 露が宿れば
朝の恵みだと 喉を潤す

白鷺は 露を乗せて飛び
羽根が 乾く時を待つ

光りを含み 露輝けば
やがて綻ぶ 蕾膨らむ

遠く離れた地の人と 時を分かてば
当たり前ではない日常に 感謝しかない

沸き立つ雲は 昼夜を問わず
山を包み 流れる

木霊を遮るように 覆いかぶされば
山の目は暗く霞み 森は霧の中に沈む

胸の支えがとれようか とれる筈はない
木偶の坊の私が ただ眺めている

もう そこに居ない人を眺めている
揺蕩えど沈まずと言った 貴女を眺めている
まり