
風送りの指先に 紅い実が下がる頃
熱の中で乾いた花に 湯を差せば
花びらが ゆっくりと広がって膨らんでゆく
嘗て愛でられた 遠き日の香りを想い起こさせるような
頑なな心を和らげてくれる 菊花茶が飲みたい
一口飲んだら この目の曇りは晴れるでしょうか・・・
霧の中を手探りで歩くのは 怖いものです
足先が観えなくて 立ちどまってしまうのです
空はましろに覆われて 昼と夜が混じります
木霊は見知らぬ声となり 手を放したあなたを探すのです
「カバレリア・ルスティカーナ間奏曲」.レイモン・ルフェーブル

霧立ち込める度 秋は深まる

もう隠せない程に 染められた
その山肌の彩り 豊か

冷たい雨が 降りしきり
紅を落とそうとするのです

寒さに震える お山は余計に
紅を色濃く塗るのです

秋が滲んで 広がります
あなたの許へと 流れます

今日は お山の病院だったので
帰りに峰の茶屋まで上がりました
ナナカマドを お見せしたかったのです
真っ赤で きれいですね

お山は10℃しか無くて 寒い一日でした
今日は 何処も寒かったみたいですね
私はもう ストーヴを出しています
暖かくして おやすみなさい
まり