
ぼくの帽子
母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりづみ)へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。
母さん、あれは好きな帽子でしたよ、
僕はあのときずいぶんくやしかった、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。
母さん、あのとき、向こうから若い薬売りが来ましたっけね、
紺の脚絆(きゃはん)に手甲(てこう)をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折ってくれましたっけね。
けれど、とうとう駄目だった、
なにしろ深い谷で、それに草が
背たけぐらい伸びていたんですもの。
母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?
そのとき傍らに咲いていた車百合の花は
もうとうに枯れちゃったでせうね、そして、
秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。
母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、
あの谷間に、静かに雪がつもっているでせう、
昔、つやつや光った、あの伊太利麦(イタリーむぎ)の帽子と、
その裏に僕が書いた
Y.S という頭文字を
埋めるように、静かに、寂しく。
― 西條 八十 ―
Mama Do You Remember

帽子は無くなっていないのですが
一昨日の朝 睡蓮のミニ池のお水が無くなっていました
とても不可解で いまだに信じられません

かなりの量のお水が 毎日足し水をし
いつも並々入っています
入っていた白メダカも消えてしまいました
底に罅もありません
ぜんぶきれいにして調べましたが
原因が分かりません

月光
一昨日の朝を迎える少し前の時間
真夜中に お庭で見知らぬ猫が2匹乱闘していましたが
他にこれと言った事も無く
睡蓮も荒らされては無くてきれいなまま

黒ラメ
メダカを買いに行くと お店の方が
「最近メダカ泥棒が増えたそうですよ」と仰るのですが・・・
きれいにお水とメダカだけが無くなっていたのはショックです
母の耳が遠いので 私の留守中誰かがお庭で・・・と考えると
凄く怖くなってしまいました

シャドー・オブ・ザ・ムーン
お庭では 秋の薔薇や草花が咲き出し
少しきれいになって来ましたが
そんなわけで 一昨日から
睡蓮周りをきれいにしたり
炎天下の作業が続き 伸びていました

コリウス
伸び乍ら ふと大好きなこの詩が浮かんで・・・

マイ・ローズ
暦の上では秋ですが
まだまだ暑さのぶり返しがあり 辛いですね

西洋フジバカマ
今年は随分と 麦わら帽子のお世話になっています

ボレロ
お空の水気も 段々と無くなり
片付けを終える頃には きれいな夕陽が観られるようになりました

こんな夕陽を見ていると 旅の終わりを想像します
随分たくさんの事を 自分の心に言い聞かせて来たように思いますが
あまり 変わる事も無く 歩いているような気がします
心が詰まった時 夕陽はとても良いお薬になります
まり