Skylark - Anita O'Day (1941)

あなたの傍に行きたくて 心に羽根を付けて見る
ふわりと浮かんで高く高く その頬に腕を伸ばせば
夕べの涙は蒸発しながら カリカリと凍て付いて
花雪が舞っている 少ししょっぱい花雪が

あなたの声が聴こえぬ日は やけに心寂しくて
お空近くに漂って 耳を澄まして聴いている
あんなに大きな声なのに 今日は一度も聴こえない
あんなにやさしい声なのに 今日は何にも聴こえない

木霊よどうかあの声を 私の耳に運んでおくれ
ひとつ抱きしめ笑う声 ひとつあやして歌う声
木霊よ誰にも聴こえぬように 私だけに聴かせておくれ
ひとつ呑み込み震える声を ひとつ愛して零れる声を

ひとり立つ 君が姿に肌重ね
春が来るまで このままいたい
今暫し 青の忘我を夢に見て
柱の無い天空を飛ぶ 魂ふたつ
もっと 声を聴いていたいのに・・・
まり