
夕べ ふたりで眺めていた夜空に
あなたと私の半分が 浮かんでいる
あなたの持ち去った 私の半分と
私の奪った あなたの半分が
上弦を過ぎて 月満ちゆく楽を奏でる

このひと時が 何ものにも替え難い
豊かで満ち足りた時間
あなたのお喋りを聴きながら・・・・・・

秋のゆふべに 露の落ちれば
きみの掌 乾く間もなし
Manuel Maria Ponce : Estrellita

秋は やさしい風を運ぶ
夏の暑さを 拭うように
冬の寒さに 立ちはだかって

花は 秋に微笑み返す
夏蒸発した 色や香は
少し濃い目の 紅となり

夢に咲く花は 秋のもの
咲き乱れる花びらは 秋のもの

焚き染める 花の香りも
その袖の内 秋はほのかに

秋桐が咲き始めました
星の観えない夜が続いていますが
夕べは雲の合間に 少しお月さまが観えました
中秋の名月まで もう少しですね
まり