
桜をそこに見つけた日
春の嵐になりました
びょうびょうと風が暴れて
霙交じりの雨が降り
春麗の鐘の響きはしめやかに
今新たなきみとなりぼくとなり
生み落とされてゆくのです
NOVA - Águas de Março - Antônio Carlos Jobim

初めは音も無く 静かに濡れてゆく桜

満開の時を想像し
すこし高ぶるぼくでした

急に弾けたように
雨が舞って

この絹糸のような雨を機で織ったら
どんな生地になるかしら
パタパタトントンキーキー
少し湿り気帯びたよな
春の生地になるでしょう
気付かぬうちに眠ってしまう
そんなシーツに仕立てましょう
まり